12話 ページ13
冬弥「そうか...助かる」
瑞希「じゃあ、ここで一旦解散して、先輩見つけたら、冬弥くんに連絡してって伝えておくね!じゃあ、またあとでね〜!」
瑞希はそれだけ言うと急に走り始めた。
A『ちょ、瑞希!?あ、これ連絡先。なにかあったら連絡ちょうだい』
私はそう言いながら東雲くんと青柳くんに連絡先を渡した。そして瑞希を見失わないうちに追いかけはじめた。
彰人「っておい!」
彰人「今日は忙しいヤツらばっかだな...しかし...暁山って名前、前にどっかで噂になってなかったか?」
冬弥「そうなのか?」
彰人「....まぁ、いいか。オレ達も探しに行くぞ、冬弥」
A『み、瑞希〜、ちょっとまって〜...』
瑞希「ほら、司センパイ探すよ!」
瑞希「司せんぱ〜い!...うーん、見つからないな、司先輩.....ん?」
A『...?瑞希?...って!草薙さん!?』
私達の目の前の教室では神高ゲーム大会が行われていた。
司会者「神高ゲーム大会、優勝者は─草薙寧々さんです!おめでとうございます!それでは草薙さん、コメントをお願いします!」
寧々「あ、え、えっと...あ、あ、ありがとうございます...」
司会者「シューティングゲームでは、素晴らしい狙い撃ちでしたね!ズバリ、うまくなるコツはなんですか?」
寧々「そ、それは...ずっと家でやってただけで....」
草薙さんはもじもじしながらも司会者の質問に答えていた。
A『草薙さん...コミュ障ばればれだね...』
瑞希「えっ。あれってすっごい難しいって噂のシューティングゲームだよね?」
A『草薙さんに難しいゲームはないんじゃないかなぁ...笑』
瑞希「すごいなぁ!ボクも今度ソフト買ってやってみよっかな〜」
瑞希はそう言ったあとに...じゃなかった!とツッコミをいれ、また天馬くんを探し始めた。
しばらく天馬くんを探して歩いたが逆に目撃情報がありすぎる。という意味わからない展開に発展し今に至る。
瑞希「目撃情報はたくさんあるのに、ありすぎて見つからないなんて」
A『そうだね...これには私もビックリだよ...』
その時、急に声をかけられた。
クラスメイトA「あれ?瑞希じゃん!」
クラスメイトB「久しぶり〜来てたんだね!」
瑞希「あ....」
だんだん瑞希の顔が暗くなっていくのが見えた。
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作者名:ゆう | 作成日時:2022年1月13日 18時