監視係は仕事をしたくない5.5（ディズニー短編集）

･ ページ8

船に乗ってもう1週間した頃
最初は酷いところだと腹を括っていたが船員たちは皆優しく勇敢だった

特に仲がいいのはピンテルとラゲッティ

ピンテルは背が小さいが、勇敢でキャプテンに忠実

ラゲッティは細身でよく義眼をなくすけど、誰よりも優しくて気遣ってくれる

ラゲッティ「やぁA！」

ピンテル「ま〜たこんなもの書いてんのか〜？？」

船の外で小説を書いていると2人が来た

A「こんにちは、2人とも。
こんなものとは失礼だよ！これは小説っていうの！」

ピンテル「なにがおもしれぇんだか…」

ラゲッティ「まあまあ…あ、そうそう！
ジャックが呼んでたよ、部屋にこいって」

A「わかった、ありがとう(笑)」


コンコン

ジャック「あぁ、Aか」

A「何か用ですか？」

ジャック「んー…」

キャプテンは顎に手を当てて考える素振りをしながらこちらにやってくる

気づけば腰に手を回されていた

ジャック「お前の顔を見たかっただけって言ったらどうする？」グイッ

顎を持ち上げられ、顔が少し近くなる

A「ッ！！…お断りします、キャプテン
では失礼します」

バタン

なんであんなことするのだろう
好きでもない女に

A「……よくわからない人だ」


でもこれはまだ序章に過ぎなかった


ある日もある日もキャプテンにちょっかい出されたり、触られたりする

ジャック「おはよう、A」ニヤ

キャプテンは私の頬に手を当てる
が、私はそれを寸止めで払い除けた

A「おはようございます、キャプテン」

ジャック「…」


小説を書いている途中にも

A「……」カキカキ

ジャック「…」ヒョイ

さっきまで握っていたペンがいつの間にやらキャプテンの手の中にあった

A「か、返してください！」

ジャック「おチビちゃんにとれるかな〜♪」

キャプテンはわざと高いところにペンを置く
(あとでラゲッティが取ってくれた)

･→←･

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す