265話…YAMADAside ページ25
智さん,雅紀さんの店を手伝ってもうだいぶたつ,最初の頃はいつか自立して自分の店を持ちたいと思っていたが今はその思いすらない｡
体も弱く雅紀さんの足は動かないから車椅子だし智さんも右半身麻痺があり体も弱いから主に俺が色々やってるがそれでも2人と一緒にずっとやっていきたいと今はそう思っている｡
数分厨房を離れていたら｢ちょっと智兄,大丈夫?｣｢痛た…大丈夫,暫くしたら治まる｣｢涼介くんに取ってもらえば良いよ,智兄,無理しないで｣そんな会話が聞こえ戻ると智さんが右肩を押さえていた
山田｢大丈夫ですか?あれを取れば良いですか?｣
雅紀さんが｢そう,お願い｣と言われ棚の上のお盆を取り台の上に置く
暫くして痛みが治まったのか｢ごめんね,ありがと｣と智さんが言った
お昼になり2人が上で休憩中,店を離れられないので潤に来てもらう
潤｢何?どうした?2人に何かあった?終了後終じゃ駄目な話しなのか?｣
山田｢駄目じゃないんだけど…気になる事はすぐ解決したいからさ｣
潤が｢気になる事?2人の事?｣と聞くので｢智さんの事なんだけど…｣とさっきの出来事を話した｡
潤｢そっか智兄,完治はしてなくて右肩,動きによっては痛みがあるんだ｣
山田｢その痛みはなくならいんだね,でもずっとではないんだね?｣
潤｢動かして痛くなっても暫くしたら治まるけど…動かせばまた痛む,翔兄いわく,治る事のない五十肩だって言ってた｡なったら智兄の辛さがわかるって,俺らはなってもいずれは治るけど…智兄はずっと治らない｣
その言葉に頷き｢了解!訳がわかればok,治る事がないのか,それは辛い｣と言うと潤が俺の前で｢色々迷惑や手間をかけて苦労かけるけど宜しくお願いします｣と頭を下げる
潤の頭を上げて肩に手を置き｢俺ね,2人の事,好きなんだよ,潤が2人を見守りりたいように俺も2人を見守って2人にはいつも笑顔でいて欲しいと思ってるんだよ｣俺の言葉に潤は半泣きで笑い｢ありがとう,でもその例えで説明した翔兄も,五十肩になってないから実際には痛みの度合,わからないらしいけどね,｣と言い涙をぬぐい自身の店に戻って行った｡
昼飯を食べながら考えていた,手術しても治る事のない痛みか…そう言えば,昔,祖母が五十肩になってたよな,暫くしたら治ってた,何にせよ痛みは辛い｡潤から色々話しを聞いている内にいつの間にか俺にとってあの2人は自分の身内と同じくらい大切で見守りたい存在になっていたから面倒だとか迷惑だと思った事はない
これからも側で支えていきたいと思っている
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
tthisami(プロフ) - 年末に災難でしたね。お話しの事は気にせずにゆっくり直してください。お大事に。 (2020年12月17日 12時) (
レス) id: 58d9722061 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：相葉みつき、蒼野美唯 x他1人 | 作者ホームページ：http
作成日時：2020年5月10日 14時
