第七話 ページ8
蘭「A…」
不安そうに俺の袖をギュッと掴む蘭。
だが俺はコッチを睨んでくるジンに、目を逸らすので精一杯だった。
ウォッカ「けっ、付き合ってらんねぇぜ」
貴方「…」
ジン「……フン」
ウォッカの言葉に睨むのを辞めたジンに、安堵のため息を零したA。
するとタイミングよく、警察の目暮警部がやってきた。
警察の姿に、咄嗟に帽子を深く被り出すジンとウォッカ。
目暮「ん？……おぉ！工藤くんじゃないか！」
貴方「あ、目暮警部！」
ウォッカ「なに、工藤！？」
ウォッカの驚く声に、「え、あれが工藤A！？」とその場にいた周りの人が騒ぎ出す。
「あれが有名な高校生探偵工藤Aかぁ」
「迷宮入りの難事件を次々と解決してるっていう日本警察の救世主！！」
「工藤くんかっこいい〜♡」
蘭「(ほ、ほんとにモテてる……)」
貴方「(は、恥ず……)」
一気に注目を浴びたAは、ポーカーフェイスを保ちながら目暮警部に「では、この事件の説明を……」と言と、目暮警部はコクリと頷き「頼むよ」と言った。
……説明をしてる中、蘭は予想以上にモテているAに、少し不安に思っていた。
蘭「(なんか、もやもやする……
それに人が殺された後、Aはすぐに私を気にかけてくれた時……なんか、珍しくかっこいいとか、思っちゃって…)」
きっとそのせいだ…と思いながら、一生懸命事件について説明しているAの横顔を見詰めた。
「警部！この女性のバッグからこんな物が！！」
目暮警部「これは……刃物か…！」
愛子「ち、ちが…！！
わっ私、知らないわよこんな物！！」
被害者と交際中の女性のバッグから出てきたものは、白い血だらけの布に巻かれている刃物。
それを聞いたジンが「犯人はそいつで決まりだ！早く俺達を帰してくれ、警察サンよぉ」と言い出す。
ひとみ「愛子……何でそんなこと……」
愛子「ちっちが……！！」
貴方「違いますよ」
蘭「！」
犯人だと思われている彼女の言葉を被せ、しゃがんで凶器らしき刃物をハンカチ越しに触る。
貴方「犯人は彼女ではありません……
彼を殺害した犯人は
────貴女ですよ」
ひとみ「！！」
蘭「……え！？」
そう言って指を指した先に居たのは、さっきから涙を流していた体操部の女性、ひとみさんだった。
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ユキ(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます⊂('ω'⊂ )))Σ≡ (2020年6月12日 19時) (
レス) id: 26cdda3c8d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2020年6月12日 18時) (レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキ | 作成日時：2020年6月11日 19時
