第六話 ページ7
蘭「私はAと来るの、ずーっと楽しみにしてたのに！！」
どうして私の気持ちに築いてくれないの？……と、悲しそうにマユ毛を下げる蘭に、申しわけなさそうにするA。
貴方「ら、蘭……ごめ」
蘭「く、くく……っ！バーカ♪」
謝ろうとしたその時、蘭は笑いだし意地悪をした子供のような顔で「なーに焦ってんのよ！嘘に決まってるでしょ♪」なんて言ってきた。
しかも続けて"こんな手に引っかかってるよーじゃ、探偵はつとまんないわよ"なんて言いながら頭を撫でてくる。
貴方「ちぇー…」
俺が拗ねていると、後ろの方から「発車しまーす」という声が聞こえてきた。
蘭「でもね、楽しみにしてたのはホントだよ」
貴方「(蘭…)」
高い所に移動したコースターに怖くなったのか、俺の手をギュッと掴んできた蘭の手。
勢いよく降っていくコースターの中、"キャーッ"という客の叫び声が響く。
貴方「(そろそろか…)」
暗闇に入った瞬間、ピチャン…と頬に当たる冷たい液体。
それと同時に、後ろから男性の「うっ…ッ」という微かな声と同時に飛び散る血しぶき。
蘭「きゃあ！！！何よこのあったかいの！！」
「なんだ！？何がおきた！？」
「暗くてよく見えない！！」
そしてすぐにトンネルらしき場所から外に出ると、後ろには首から血を出した顔のない男の姿があった。
蘭の小さな悲鳴をあげた声に、俺はすぐさま手を握って「あまり見ない方がいい」と言うと、コクリと頷いてくれた。
「うわぁあ！？」
「事故だ！救急車を呼べ！後警察も！！」
愛子「どうして岸田くんが…ッ」
コースターが止まり、蘭と一緒に降りると待機していた客達が叫び出す。
そして、恋人の女の人はその場にぐずれて泣き出した。
……チラりと黒ずくめ達を見ると、ウォッカが焦った顔で「あ、アニキ…っ」とジンに話しかけている。
ジン「フン、運の悪い奴め…」
貴方「待て、これは事故じゃない。殺人だ」
逃げるように去ろうとしていたジンとウォッカを止めるように大声を出した。
そんな俺に、ジンは睨むように俺を見下ろす。
貴方「そして犯人は、被害者とコースターに一緒に乗った…
───この七人の中にいる！！」
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ユキ(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます⊂('ω'⊂ )))Σ≡ (2020年6月12日 19時) (
レス) id: 26cdda3c8d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2020年6月12日 18時) (レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキ | 作成日時：2020年6月11日 19時
