性別の壁なんてぶっ壊せ

お家デート ページ25

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『太宰幹部、何故ここに…』

「遠くからAみたいな人影が見えたからここで待ち伏せしてた」



ビニール傘をさしながら、このあとデートなんですか、と突っ込みたくなるような佇まいに思わず見惚れた


昨夜ぶりの太宰幹部。ヘラッと笑う所は本当に可愛くて、やっぱり好きだと自覚する



「差し当たり、傘がないから走ってきたという所だろう？」

『ご最もです』


苦笑しながら太宰幹部を見上げると、やっぱり笑っていて、その後の言葉なんて想像を絶した



「じゃあ、私と一緒に帰ろうか」

『えっ、いいんですか？』

「勿論」

『ありがとうございます』



ぐいっと肩を引き寄せられて、太宰幹部の傘に入る


一寸待てよ、これは相合傘なるものでは…！？



心臓がバクバクと鳴って、聞こえないように胸を抑えた。そのまま何も言わず俯いている私の顎を上にあげて太宰幹部は微笑んだ


「此処から家、近いんだ。濡れたままだと風邪ひくしシャワー、貸すよ？」

『え…』

「なぁに、遠慮はいらないよ」


否、そうじゃなくてですね…



相合傘×顎クイ＝お家デートのお誘いは流石にダメージきついっすわ…





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