人気モデルは知っている。

思う。 ページ18

なんでっ。

私は、電話を切ろうとした。

若「待てよ、切るな。」

私は、思わず手を止めた。

な、なんで？

若「聞いてもらうだけでいい。」

聞くだけ･･･

ならいいかな？

いや、ダメだよ。

でも、少しだけ若武の声を聞きたいや。

久しぶりだし。

若「アーヤが辞めるって聞いてショックだった。だけ

ど、アーヤの事だから事情があるかもしれない。誰かを

助けるためかもしれない。だから、皆であーやを待つこ

とにしたよ。」

･･･なんで分かっちゃうの？

私が、皆を知っている以上に皆は私のことを知ってるの

かもしれないな。

皆、ごめんね。

私は、きっともう帰ってこないよ。

ホントにごめんね。

若「皆できちんと話し合った結果だ。あと、翼は今もア

ーヤの心の友でいる。」

ッ！！

翼･･･やっぱり今日のは偶然なんかじゃなかった。

Kzが恋しいな。

だけど、私はモデルをするから。

皆ごめんね･･･

若「あとさ、皆でアーヤ載ってる雑誌買ったんだぜ！」

えっ！？

買ったんだ･･･

若「すっげぇ可愛かったよ。」

･･･っ。

顔が真っ赤になる。

嬉しい。

若「じゃ、それだけだから。聞いてくれてありがと。じ

ぁね。」

あぁ、切れちゃった。

さっきの電話は世界一思いの詰まった電話と思う。

Kzの一人一人の思いがじわじわと伝わって胸が熱くな

る。

私は、一言を喋ってないけれど楽しい電話だった。

Kzが大好きなんだなと思った。

尚更、モデルを頑張らないと。

私は、心に固く誓った。

いきなり。→←なんで･･･。

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