代弁者 ページ9
備前「あ、鳴狐…の狐さん！」
野菜も運び終わり自室へ戻っていた備前は
縁側に座る鳴狐に声をかけた。
狐「これはこれは備前様。私に何か?」
備前「昨日のお礼を言いたくて。ありがとう!」
狐「いえいえ。この毛皮が役に立てたのなら
光栄でございます。」
備前「うん！すっごく気持ちよかった!」
和気あいあいと話す備前と狐の会話を
黙って聞き続ける鳴狐に備前は視線を向けた。
備前「あれ？鳴狐寝てる？」
狐「起きていますとも。鳴狐は口下手故、
かわりに私めが代弁しておるのです。」
備前「変なのー。」
狐「鳴狐は変ではございません！」
鳴狐の肩の上で鳴狐の良さを熱弁する狐。
話が長いので無視して本体の方をみると
目があった。
備前「う〜ん…でもやっぱり自分の気持ちは
自分にしか分からないし他人任せは良くないよ。
私は鳴狐の声、聞きたいな。」
ふわり。花が舞ったような微笑みに
熱弁していた狐も目を奪われる。
そしてクシャッと鳴狐の頭を撫でて
去ってしまった。
狐「鳴狐…？」
そのまま固まったままの鳴狐は
ボソリと呟く。
鳴狐「………初めて言われた……。」
狐「声が聞きたい、ですね！確かに皆さんは
すぐに受け入れてくれて指摘などせず
当たり前に過ごしていましたから。」
鳴狐「うん…。」
狐「備前様は私と鳴狐を別にして見て下さり
それぞれ平等に接しおうとなさっているのですね。」
鳴狐「……なんかこそばゆいね。」
狐に笑いかける鳴狐の周りには桜が
舞っていた。
備前「主さーん！終わったよー 次何する？」
スパァン!と気持ちいい音で襖が開いた。
「びっくりした!おかえり備前。」
備前「ただいま!ねぇ次は何すればいい？」
「内番は一日一回。もう終わり。」
備前「えぇー！もっと遊べるよ？」
「遊び感覚かい。なんと言おうと今日のぶんは
終わり。また明日ね。」
備前「むーん。しょうがないな。
歌仙に遊んでもーらおっと！」
そう言って元気よく走りだす備前。
呆れながら審神者はサラサラっとメモをした。
メモ
遊ぶのが大好き。
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ロト(プロフ) - たぬきねこさん» ありがとうございます！ダラダラとですが更新頑張っていきます！ (2018年3月10日 16時) (
レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
たぬきねこ - グルメ番組かよで不覚にも笑った頑張って下さい！ (2018年3月10日 16時) (レス) id: a2c5151ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ロト(プロフ) - ニガウリさん» ありがとうございます！ゆるゆる更新頑張っていきたいと思います。 (2018年2月11日 10時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
ニガウリ(プロフ) - 私も、明智さん好きだから、この作品大好きです!!更新頑張って下さい(*ゝω・*)ノ (2018年2月11日 10時) (レス) id: da81750a6d (このIDを非表示/違反報告)
ロト(プロフ) - 黒狐コハクさん» 読んで下さっただけでなくコメントまで…ありがとうございます！ (2018年1月9日 19時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロト | 作成日時：2017年12月25日 13時
