気まぐれな魔法使い【そらる】

歌そして風邪 ページ16

夢主SideM





そらるから離れて、正座をすると、目の前の彼はギターを弾きながら歌い出した




まるで、曲が頭の中で人の人生を描いているようで








でも、なんでかな





この歌...知ってる





「消えない悲しみも...あなたといれば」



そ/ま/う/さ「！？」



私が小さく歌うと急に途切れたギターの音色



そ「この曲、知ってるの...？」


「昔、聴いたことある」



ま「いい曲ですよね...」


う「そうだな」


さ「なぁ、一緒に歌わへん？歌、教えたる！」


ま「それいい！」


そ「Aがしたいことをしていいんだよ」


「教えて、ください」



4人「もちろん」




その後、うらさん？とさかたん？がレディーレという曲を歌ってくれた




好きだなぁ…





なんて思っていると、急に痛み出した頭。





「う"っ...」


どんどん酷くなっていく痛みに思わず声を漏らす




気づかれませんように...






そんな願いは虚しく消え、そらるに抱えられた





そ「体熱いね...頭痛いの？」


「だいっ...じょうぶｯ」



無理やり笑顔を作ってそらるにいうと





そ「無理すんな、頼っていいから」



「...頭...いたくて」

そ「うん」


「っ...こわいｯ」



そ「ん、いい子。じゃあ、ちょっと横になろっか」



「そらるっ...離れちゃ、やっ」



自分でも何言ってるか分からない


でも、不安で、離れて欲しくないんだ




そ「ごめん、まふ、うらた、さかた、今日はもう帰って」



ま「わかりました！お薬は...そらるさんが作るんですね！」


さ「なんかあったら言ってくださいね！お邪魔しましたー！またな、Aちゃん！お大事に〜！」



う「分かった、またな、二人とも。Aちゃん！次は歌一緒に歌おうな！」




みんな、帰る前に私の頭を撫でてくれた



優しい人たち...信用できる？かも...





どんどん痛みを増してく頭で考えていた






そ「寝室行くよ」


「ん」





ベットに着くと優しく下ろされて、布団をかけられる



そ「おやすみ、俺は薬作ってくるから」



そういって、私から離れようとしたそらるの服を掴む



「や、いかないで？」




辛くて涙が少し出てしまう



そ「可愛いすぎ...Aが寝れるまで隣で背中叩いてあげる」


「ありがと、えへへ」









そ「(キスしたい)」

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