気まぐれな魔法使い【そらる】

出会い2 ページ2

夢主SideM



どうやら私を買う人が決まったようだ



暴力とか、痛いことしない人がいいな...




誰だって痛いのは嫌だろう。



そう1人で他人事のように思っていると、青い髪の男から声をかけられた




？「ねぇ、君がA？」



「ｺｸﾝ...」


？「そっか...あのさ、急で悪いんだけど」





目の前の男は申し訳なさそうに目を伏せながら言った





？「君には俺の花嫁になってもらう」



「はぁ？」


さすがにこれには驚いた。

きっとこの人が私を引き取るんだろうけど...






「なん、で...」




そ「なんでって、一目惚れしたから」




「そんな理由で、私を買ったの？」



そ「え？だって...一目惚れした子を誰かに取られたくないでしょ？」




なんて、抱き寄せてきたこの男は







きっととんでもない人なんだろう...







そ「大丈夫、Aが嫌がることはしないから...あ、でも結婚だけは譲れないなぁ」




などと、変なことを言ってるし





そ「とりあえず、帰ろっか、俺らの家に」









あともう一つ、きっとこの名前も知らない男の人は私が欲しい言葉をくれる気がする







？「そういえば、自己紹介してなかったね、俺はそらる。魔法使いってやつ。もう1人家にまふまふっていううるさいヤツがいるんだけどな(笑)」




魔法使い？






ま、魔法？





そ「そ、魔法使い。魔法で家に帰るんだから、今やらなくてもいっか」




「あ、へ？えっと...」




そ「まぁ、家に帰ってからゆっくり話はしよう。ちょっとごめん」





すると、ひょいっと私を軽々しくお姫様抱っこしたそらる？





いや、あの...






「下ろして...」





そ「それはできないかな」






けれど、ふわっと体が浮く感覚がして、不本意ながらもそらるにしがみつくことにした




「怖い...」



そ「え、あー。じゃあ、そらるさんの服で目隠してて、落ちはしないから」




「ん...」




そらるの胸に顔を埋める









いい匂いする...






落ち着く...匂い......







そのまま私は眠りについた









そ「あれ？寝てる...









いや待って.......！？









俺が貰ったのって、天使だったの！？」







なんて、そらるが顔を赤くしてるなんて知らずに









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