ヘタレくん . (ページ10)

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柴田に言ったからには今日からちゃんと勉強しよう。毎日5時間勉強することを目標に始めた。

いつも私の家の前に迎えに来る柴田が居ない。

「あー！Aちゃん！」

「祐輔なんだけど熱出たから学校休むの～、ごめんねー！」

二階の窓から柴田のお母さんが知らせてくれる。

『ありがとうございます！』

『柴田お大事にねー！』

柴田大丈夫かな。帰りにお見舞い行こう。

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「一人っすか？」

後ろから耳元で話しかけられてびっくりする。思わず距離をとると、声の正体はとしみつだった。

『びっ、くりしたあ…』

と「ごめん、そんな驚くと思わんやん笑」

と「今日しばゆーは？」

『熱出ちゃったらしくて休み』

心配そうな顔をしてスマホを弄り出すとしみつ。多分しばゆーにLINEしてくれてる。

としみつ小栁津くんと来てないんだ。いつも一緒に居るから仲良いのかと思ってた。

と「じゃあ今日は俺が代わりにボディーガードになりましょうか、お嬢さん」

『いらないよ笑』

と「いいじゃん、SPとかやってみたかったんだよねー笑」

『私何もされないし普段の生活と変わんないよ笑』

いいのいいの、と押し切られて今日はとしみつが柴田の代わりらしい。

麗「 Aおはよー」

『麗亜おはよう！』

麗「で、そこのキモイのは何？」

と「キモイって言うな！」

麗亜にもしばゆーは？と聞かれたのでとしみつと同じように説明すると、馬鹿でも風邪ひくんだねと一言。

と「今日は俺がボディーガードなんだよ」

麗「あー、そりゃいいね。私帰りは他の子と帰ってるし。」

後から来た小栁津くんとりょうくんにも同じように説明するとすぐにLINEし出す。

愛されてんねえ、柴田。

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