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体力テストも無事に終わり、帰る準備をする。麗亜に手を振るとブンブンと振り返してくるから笑ってしまう。
柴「 A〜、帰るだわさ 」
『 今日部活でしょ？』
柴「 ん〜いいべ笑 」
『 ならいいけど笑 』
生物科学部からそろそろ追放されそうだけど大丈夫かな。
柴「 Aはさ、どこの大学行くとか決めた？ 」
『 柴田が真面目な話なんて珍しい 』
柴「 俺だって真面目な話くらいします〜 」
得意のおちょぼ口をしてくる。
『 決めてる、かな笑 』
私が目指してる大学は本当に難しくてこの高校から行ける人は毎年数人程度だ。本当は言うのも恥ずかしいけど言葉に出すと実現するってよく言うし、実践していきたい。
前に一度、冗談交じりで大学のパンフレットを見せた。柴田は記憶力が良いから覚えてるかもしれない。
柴「 まさかまさかの県内ナンバーワン大学だったり〜？」
やっぱり覚えててくれて、ちょっと口角が上がる。
『 そのまさか〜？笑』
柴「 え、まじ？」
『 まじだよ 』
柴田の顔は唖然としてた。
当然の反応だ。私は頭が良いと言ってもそこそこで柴田とそこまで変わらない。
あと受験まで二年あるかないかだし、本気で頑張らなくちゃ受からない。
柴田とは幼稚園の頃から一緒だけど、多分ここで分かれてしまう。
柴「 じゃあ俺もそこにする 」
『 えっ、いいんだよ？無理に合わせなくて 』
柴田の発言に驚きを隠せない。
確かに今まで一緒だったけど大学まで一緒な必要は無いし、そこは柴田の考えでいって欲しかった。
『 ほら、柴田だってそろそろ彼女作んなきゃ笑 』
という私も中学の頃に一人しか居なかったけども。
柴田って彼女いたことあったっけ、
柴「 Aは…、彼氏作るの？」
今までに無いくらい真剣な顔をした柴田に少し胸がチクチクした。
『 す、好きな人が出来ればね 笑 』
柴「 そっか、」
柴「 じゃあ俺も〜笑 」
『 真似すんなー！』
走り出す柴田を追いかけて走り回る。
いつまでも中学生みたいで本当安心する。
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作者名：*ふらん* | 作成日時：2021年3月29日 2時
