ヘタレくん . (ページ4)

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麗「今日から授業始まると思ったら体力テストとかそりゃないって～」

『体力テストの必要性について誰か述べれる人いるなら述べて欲しいくらい無意味』

項垂れる麗亜の上に私も項垂れる。
麗亜は運動神経良いだろうなって考えながら自分の去年の結果を思い出すと血の気が引いた。

柴「でもA、長座体前屈は毎回いいじゃん」

『それ褒められても笑』

て「え、華崎さん体柔らかいんだ。」

り「何えろいこと考えてんの笑」

て「な！！考えてないわぼけー！！！」

その言葉を合図に小栁津くんとりょうくんが追いかけっこを始める。

麗「私体育委員だから準備しに行ってくるわ」

『私も手伝おうか？』

麗「戦闘能力に欠けるよね」

『へーへー私は力にならないってね』

麗亜の後ろ姿にあっかんべーして見送った。柴田はこっちを見てて追いかけっこ参加しなくていいのかな、と小栁津くん達を横目に見て思った。

『柴田もレクリエーション部だから運動神経悪そうなのにな』

「俺今ディスられた？笑」

「てか生物科学部に転部したって言わなかった？」

『あんま変わんないよ笑』

酷いよ～って私の机に顔を乗せてくる柴田。

この運動神経の悪さをどうするべきか最近はかなり真剣に悩んでる。ランニングも良いけど家の周りを走るのは人目が気になる。

『私も部活入ろうかな』

「入るとしたら何？」

『陸上部とか？笑』

「え、陸上部かなりきついよ？大丈夫？」

柴田は本気の心配をしてきた。低血圧なせいか貧血が起こりやすい私にはやっぱり向いてないかも、と急に自信がなくなった。

ジムもありだな、我ながら名案だ。

「しばゆー！ちょっといいー？」

教室の前扉から呼ばれてしばゆーはそちらに行ってしまった。

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