ヘタレくん . (ページ26)

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柴田と話さなくなって三日ほどが経った。あれから私は柴田に無視され続けている。周りからは"喧嘩？"とか囁かれてる。とはいっても明日が文化祭だからか皆浮かれモードだ。

り「ついに明日だね」

麗「出し物はうちのクラスが優勝で間違いなさそうだね」

他のクラスを見て麗亜が言う。確かに他クラスはクラスTシャツなどには力を入れてるが出し物にはさっぱり力を入れてない。

教室に小栁津くんの声が響いた。

て「劇だからってずっと抜けててごめん。」

柴「俺もごめん、」

教室の前で謝る小栁津くんと柴田。二人は人望があるから皆にいいよそんなの、明日頑張って、と励まされていた。柴田と目が合った。かと思えばすぐに逸らされて、最近はこれの繰り返しだ。

無視され続けると流石にこっちも辛い。

麗「なんなのあいつ、私が一発入れてこよっか？」

本当に殴りかかりそうな麗亜を制止して、皆で作業を始めた。

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と「しばゆーと最近話してないのって俺が原因だったりする？」

『えっ、ちがうよ！』

帰宅中突然そんなことを言うから慌てて否定するとそっか、なんて柔らかく笑う。

と「ついに明日だな」

としみつのその発言は文化祭に向けたものか告白に向けたものか。多分、どっちも。

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