葬式 ページ3
─かわいそうに…─
─5人とも交通事故だって─
─六つ子なのにね…─
─誰…だっけ?長男の…─
─おそ松くんね、一気に5人も亡くなってしまったから…─
兄弟の葬式は、ほぼ俺の話題が多かった
かわいそうとか、ボッチになったとか、六つ子なのにね、とかほぼそんな事を話していた
その時、俺は無心だった。遺骨を入れる時、母さんと父さんはちゃんと、5つの小さな箱にカラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松の骨を入れた
母「おそ松、その箱は貴方が持ちなさい」
父「お前、コイツらの長男だろう。長男の意志をコイツらに見してやれ」
5つの箱を抱えて家に帰る。
その夜、遺骨を枕元に置いて寝たのだが、どうにも寝れないことを今でも覚えてる
─………さん…!……に…さん!─
ト「ちょ、おそ松兄さん!ぼーっとしてどうしたの?」
お「…あ、あぁ、ごめん」
こんなこと言えるわけない…
お「…ごちそーさま」
酒を飲み干し、部屋によろよろと歩く
カ「……………」
カラ松が俺を見ていた気がした
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ナヴェデラ | 作成日時:2018年2月23日 17時