episode99 ページ9
2006年某日
私は今武道君と話をする為に喫茶店へ向かっている真っ最中。
武道君がタイムリープをしてる事を聞いて以来、会うのは久しぶりだ。
待ち合わせのお店に着き扉を開けると、
ガチャ…
花垣「Aちゃんお久しぶりです‼︎」
と、入り口近くのテーブル席から元気よく挨拶をしてくれた。
A「久しぶり‼︎今は未来の武道君？」
花垣「あ、そうです笑」
A「そっかそっか〜。ねぇねぇ何か食べようよ‼︎私は甘いアイス食べたいな〜」
花垣「いいですね〜‼︎」
そう言いながらデザートを注文した私達は、食べながら色んな話をした。
武道君がタイムリープをする目的やどういうシステムで過去と未来を行き来できるのか、何が変わって何を変えられなかったのか等沢山話してくれた。
勿論今まで武道君が未来と過去で何を見てきたかも教えてくれた。
A「武道君はヒナちゃんの為に頑張ってるんだね‼︎」
花垣「きっかけはそうです‼︎今はみんなが幸せになる為にって感じですかね」
A「漢気あるね〜武道君‼︎だからマイキーが気にいるわけだ‼︎」
花垣「そうなんですかね？」
A「そうだよ‼︎」
花垣「あの…」
A「ん？」
突然真剣な顔で私の方を見た武道君。
花垣「Aちゃんの事未来で色々知りました」
A「…」
何の話か想像は出来ていた。
花垣「Aちゃんのご両親の事も少しだけ知りました…。勝手にすいません…。」
A「ううん、私があんな事聞いたからだよね？怖い思いさせちゃったよね…？ごめんなさい」
花垣「いや、全然大丈夫です‼︎この前の質問の答えですけど、12年後の未来にAちゃんはいます。ただ、ご両親の世界で生きてるみたいです…」
A「そっか…」
花垣「はい」
やっぱり私はみんなとお別れするんだ…。
避けられない分岐点なんだって分かった瞬間、タイムリミットが迫ってるみたいで胸の動悸が止まらなくなった。
そしてお互い何も話さないまま数分が経ち、沈黙を破ったのは私の方だった。
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作者名：AI | 作成日時：2023年5月6日 18時
