【東リベ】l'amour c'est 《season3》 (ページ5)

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episode95 ページ5

花垣「何言ってんだよマイキー君‼︎やめてくださいよ…ワケ分かんないですよ。会っていきなり俺を殺せなんて…。俺はマイキー君に会いたかっただけなのに‼︎」

本心を伝えながら涙が止まらない俺。

マイキー君に何と言ったらいいのか分からない俺は、心の気持ちをそのまま話していた。

佐野「会いたかっただけ…八戒も死に際に同じような事言ってたっけ…」

花垣「‼︎」

八戒…

死に際…？

佐野「夢を叶えるのは難しいね。不良の時代を創る‼︎その道目指して東卍は突き進んで行ったはずなのに、いつの間にかこんなんになっちまった。」

花垣「…」

佐野「初めて人を殺した時何も感じなかった。そして思ったよ。世の中の難しい事って大抵人を殺せば簡単に解決するって…」

花垣「ハッ…‼︎」

そう言うマイキー君の目は光が失われていた。

佐野「邪魔なもんは消しちまえばいいんだって」

そう話し続けるマイキー君に俺は遂にストップをかけた。

花垣「違うよマイキー君‼︎マイキー君は変わってねぇ‼︎あの頃のまんまだよ？」

俺は勢いのままマイキー君の肩を掴み、涙をこぼしながらそう伝えた。

佐野「やめろ…タケミっち…」

花垣「俺目見て分かるもん‼︎何にも変わってねぇよ‼︎」

佐野「やめろ」

花垣「変わってないよ…。だから…だから‼︎消すとかそう言うのやめてよ‼︎」

ガシッ‼︎

ドサッ…‼︎

気づいた時にはマイキー君に胸ぐらを掴まれ床に押さえつけられていた。

そして、先ほどの拳銃を俺の頬に当てながら

佐野「お前は何なんだ？そんな目で俺を見るな…」

と、そう涙するマイキー君。

そっか…

マイキー君も辛かったんだ…

でもマイキー君は総長だからいつも頼られる事ばかりで、頼っていい場所がなかったんだ…。

俺はそんな事を頭で考えていた。