episode126 ページ36
あれからどのくらい経った?
エマはやっぱり死んだのか…?
俺はエマの死亡を告げられてからの記憶がほとんどない。
大事なエマ…
絶対守ると決めてたのに…
そんな事を病院の廊下の椅子に座って頭で思っていると、
ヒナ「あの…少し話してもいいですか?」
タケミっちの彼女がそう話しかけてきた。
ヒナ「武道君もAちゃんもエマちゃんを救えたはずだって思ってます」
龍宮寺「おい‼︎テメェ今そんな話すんじゃねぇよ‼︎正気か?」
ヒナ「ビクッ‼︎」
龍宮寺「おかしいだろ…こんな日に何言ってんだよ?もうそっとしといてくれ…」
ヒナ「エマちゃんだけじゃない。武道君とAちゃんは救わなきゃって思ってる人が沢山いる。」
龍宮寺「だから何を…?」
ヒナ「私12年後死ぬんです‼︎武道君それを止める為に未来から来たんです。嘘みたいな話ですよね…。でも本当です…。彼必死だから…。みんなの未来を知ってる。みんなを助けたいと思ってる。」
龍宮寺「‼︎」
佐野「‼︎」
俺はヒナちゃんの話を聞きながら今までのタケミっちの行動を思い出していた。
何であいつがあんなに命張ってたのか…
東卍の為にここまで一生懸命なのか…
ずっと疑問だったけどやっと繋がった。
未来で死んでる人救いたかったんだ……
ヒナ「そしてこの事はAちゃんも知ってます。だから2人で助けたい人を救おうとしてたんです…。だけどAちゃん、本当のお父様が裏社会で糸を引いてるって分かって…今まで起こった東京卍會の悲劇は全部自分のせいだって責任感じてて…。この前エマちゃんと3人で会った時Aちゃん言ってました…。次に何か起こったら私は父の元へ行くって…。東京卍會の姫としての夢は東卍のみんなが幸せになる事で、天宮Aの夢はマイキーが幸せになる事だって…。Aちゃんは自分を犠牲にしてまで東卍のみんなを、マイキー君を守ろうとしたんです‼︎」
佐野「A‼︎」
龍宮寺「Aの両親…ほんとかよ…」
ヒナ「武道君もAちゃんも命張ってるのに私は何もできない…」
ヒナちゃんの言葉に徐々に正気を取り戻した俺とケンチンは、辛くても前を向く為に気持ちを奮い立たせ
佐野「ヒナちゃん…Aから聞いた話詳しく教えてくれ」
と、そう言葉にしていた。
314人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:AI | 作成日時:2023年5月6日 18時