episode122 ページ32
2月22日 夕方5時過ぎ
病院に着いてまもなくエマは死亡と告げられた。
廊下で棒立ちの武道君と私。
廊下の椅子に座り正気を失っている様子のマイキー。
そしてエマの遺体を前に立ち尽くしてるドラケン。
みんな各々がこの事実を受け入れられないままでいた。
少ししてドラケンが廊下に出て来て
龍宮寺「マイキーちょっとツラ貸せ」
と病院の外へ出て行った。
勿論私も武道君も2人の後を追い病院を出ると、2人の向き合った姿が目に映り、そのまま2人の会話に耳を傾けた。
龍宮寺「何が起きた？」
佐野「…」
ゴン‼︎
何も言わないマイキーに一発殴りを入れたドラケン。
花垣「‼︎」
龍宮寺「お前がいて何でこうなる？」
佐野「…」
殴られても動きもせず何も言わないマイキーに痺れを切らし
龍宮寺「オイ‼︎マイキー‼︎何やってんだよテメェはよぉ？」
と、ドラケンは怒りの声を上げた。
花垣「俺のせいです‼︎俺が1番近くにいたのに守れなかったんです‼︎マイキー君のせいじゃない‼︎俺のせいなんです‼︎だからドラケン君、責めるなら俺なんです‼︎マイキー君を殴るのは筋違いっすよ‼︎」
と土下座して謝る武道君だったが、ドラケンの耳には全く届かなかったんだろう。
その後もマイキーを殴り続けながら怒りの言葉をぶつけた。
龍宮寺「みんなを守る為に東卍創ったんじゃねぇのかよ⁉︎パーちんまで捕まっちまったじゃねぇかよ‼︎場地は死んじまった。一虎も逮捕された。エマまで…」
その言葉でドラケンの動きは止まり、床に倒れたままのマイキー。
龍宮寺「エマまで…クッ…」
そう立ち尽くすドラケンの目には悲しみの涙が溢れていた。
A「マイキー…ドラケン…ごめんなさい。武道君じゃない。私が1番近くにいたの…。今までの事もこうなったのも全部私のせいです…。謝っても許されない事なのは分かってる…。ただ、これだけは本心だから。2人の…東卍の大事な人達守れなくてごめんなさい…」
私は2人に深々と謝罪した。
そして、かろうじて会話ができる状態の武道君の元へ行き
A「武道君…あとよろしくね…？」
と告げ天竺の元へ向かった。
さようなら…東卍のみんな。
さようなら…マイキー…。
愛してる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 313人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：AI | 作成日時：2023年5月6日 18時
