episode102 ページ12
あれから数日、私はいつもの場所でエマと待ち合わせをしていた。
エマ「お待たせ〜」
そう声が聞こえる方に目を向けると、
A「ん？ヒナちゃん？」
ヒナ「私もお誘いもらっちゃったの」
エマ「ふふ、久々に女子会しようかなって‼︎」
そう話すエマの隣にはヒナちゃんも一緒だった。
それから私達はエマが気になってるというスイーツ屋さんへ向かい、お茶をする事に。
美味しいケーキを食べて空腹だったお腹が満たされた頃、エマが話を始めた。
エマ「A〜何か話す事あるでしょ？」
A「え？」
ヒナ「エマちゃん最近Aちゃんが元気ないって心配してたよ…？」
A「…」
ふふ、こういう察しが鋭いのは兄妹揃ってなのね。
佐野家には敵わないな〜
と、頭の中で思いながら2人に本当の事を話すか迷っていると
エマ「私ね本当は真一郎やマイキーと血が繋がってないんだ…」
と、真面目な声色で言った。
A「…‼︎」
ヒナ「…‼︎」
エマ「小さい頃ママに『ママはこれから遠くに行かなきゃ行けないの。だからエマはじぃじの家に行って頂戴。用事が終わったら迎えにくるって』言われて、お爺ちゃんだった佐野家に迎えてもらったの。」
A&ヒナ「…」
エマ「お爺ちゃんの家で出逢ったのが真兄とマイキー。それから道場で場地にも出逢った。ずっと話せず笑いもせずにいた私に3人とも沢山話しかけてくれてさ、絶対どこから来たとか何で来たのかとか気になってる筈なのに一切聞いてこないの…。いつも私に話すのはしょうもない日常会話だけ」
A「うん…」
エマ「佐野家で暮らすようになってしばらく経ってからかな？場地とマイキーがいつものように話してる時、私2人に言ったんだ。『本当は分かってるんだ。ママの気持ち。ママはウチの事嫌いだから捨てたって…。分かってるけど言ったんだよ…？用事が終わったら迎えに来るって言ったんだ…』って泣きながらさ…」
ヒナ「エマ…」
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作者名：AI | 作成日時：2023年5月6日 18時
