episode101 ページ11
花垣「Aちゃんのせいじゃないです‼︎俺辞めるなんて許しませんよ」
目の前で泣きながら話すAちゃんを、俺はどうにか説得する事に必死になっていた。
だってここでAちゃんが辞めたらきっと思うツボだろうなって思ったのだ。
直人が話してたように巨大な組織なのは正直ビビってる。
子供の俺達がどうこうできる事じゃない。
だけど、このままさよならなんて俺は嫌だ‼︎
こんな事になる為にタイムリープしてるんじゃない‼︎
みんなを幸せにしたいんだ‼︎
その気持ちで目の前のAちゃんに目を向けると
A「さっき武道君が12年後にヒナちゃん殺されるのを助けたいって話したでしょ?」
花垣「はい‼︎」
A「もし私が12年後もみんなと居続けていた場合、両親の指示によって意図的に起こった事故だったら同じ事言える?」
花垣「えっ…いや…」
A「武道君。私の両親は不良でもなければ喧嘩もしない。反社会勢力の人間で平気で人を殺すの…。グスン…私はもう誰にもいなくなって欲しくない…。グスン…生きてて欲しいの…」
花垣「Aちゃん…」
武道君のその一言を最後に私達は会話を交わす事はなく、その日はお別れをした。
その日の帰り道。
この事マイキーにも話さなきゃな…
と、そんな事を考えていると突如鳴り出した着信音。
携帯の画面にはエマの名前が表示されており
A「もしもし、エマ?」
エマ「あ、A??」
A「どうしたの?」
エマ「近々ちょっと時間作れる?」
A「勿論‼︎」
エマ「じゃあ場所はいつもの集合場所で‼︎日にちはまた決まり次第連絡するね?」
と、早々に電話を切りそのやり取りの速さにエマらしいな〜と笑顔が溢れた瞬間だった。
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作者名:AI | 作成日時:2023年5月6日 18時