【東リベ】l'amour c'est 《season2》 (ページ18)

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episode63 ページ18

場地「気にすんなよ一虎…」

そう言ってポケットから刃物を取り出した圭ちゃん。

圭ちゃん…何するの…？

A「圭ちゃん‼︎」

咄嗟に叫んだ私だったが既に遅く

場地「俺はお前にはやられねぇよ‼︎」

と叫びながら圭ちゃんは自分の身体に刃物を刺した。

周り一同「‼︎」

佐野「A‼︎見るな‼︎」

私は圭ちゃんのその姿を見つめる事しかできなくて、倒れた後もしばらくその場から動けないでいた。

視線の先には倒れた圭ちゃんを支える千冬君の姿…

武道君も何か話してる…

ハァ…ハァ…ハァ…呼吸が苦しくなって、涙が止まらなくなって、気づいたら無言で圭ちゃんの元へ歩いていた。

呼吸は微かにしているが周りは血の海化しピクリとも動かない圭ちゃん。

私の事に気付いたのか

場地「千冬…タケミチ…。Aと2人にしてくれねぇか…ハァハァ…」

そう言って2人で話す事にした。

A「圭ちゃん…大丈夫だからね？私も刺されたけど病院に行ったら元気になったよ？だから…だから…お願い死なないで…」

場地「ハァハァ…A…よく聞いてくれ。俺の傷は致命傷だ…助からねぇ。ハァハァ…この抗争はおそらくお前の本当の親父さんがからんでる…。稀咲はお前の親父さんの下っ端なんだ…」

A「どうして…それを…」

私は圭ちゃんの言葉に驚きを隠せなかった。

場地「ハァハァ…お前と東卍を救いたかった…あいつらに渡したくなかった…。いいか稀咲とお前の親父さんには気をつけろ…。ゲホッゲホッ…親父さんの目的はきっと何かあるはずだ…マイキー達から絶対離れんな…いいな？」

A「私の事はいいから…お願いもう喋らないで…」

溢れてくる涙は止まる事なくさらに溢れ続けた。