32 ページ32
スタッフ「それでは位置についてヨーイ」
バンっ‼︎
その音と共にゴールに向かって走り出す私達。
互角の勝負と思われあと少しでゴール目前になったその時、私の前にいきなり現れた男性。
私は思わず立ち止まりそのまま立ち尽くしていると
男性「おい、内田A‼︎内田A…」
そう言いながら私に抱きつく男性。
内心とても怖くて震えていたがテレビ中継されてる事を思い出し、顔がカメラに映らないように俯きながら男性から離れようと試みた。
しかし、この程度じゃ現状が何も変わる事はなかった。
そしてすぐにら慌てたスタッフさんが数名駆けつけ男性を私から離すとそのまま遠くの方へ連れて行かれた。
私はマネージャーのちーちゃんと共に控室へ戻ることになった。
千秋「A‼︎大丈夫?」
A「びっくりしたけど大丈夫!何があったの?」
千秋「多分一般の人が乱入したんだと思う…。番組プロデューサーさんは精神的なキツそうなら番組は出なくてもいいって言ってくれてるけど…」
A「乱入だったんだ…。番組は戻るよ。ごめんちーちゃん5分だけ泣いていい…?」
そう言いながらちーちゃんの顔を見ると、内田Aとして気丈に振る舞う事から解放されたようなら気がしてちーちゃんに背中をさすってもらいながら泣いた。
千秋「怖かったよね…。あぁなる前にもっと早く駆けつけてあげれなくてごめん…。マネージャー失格だよね…」
そう言いながらちーちゃんも涙を流し始め、
A「ちーちゃんはマネージャー失格なんかじゃ無い。こうやって寄り添ってくれるじゃん…。ちーちゃんがマネージャーでよかったよ。ありがとう…グスン…」
と、2人で少しの間涙を流した。
427人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:AI | 作成日時:2022年8月15日 17時