検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:3,188 hit

一色 ページ1

彼は昔、
何色にも染まらなかった。



個人の色を持っていなかった。


流されていた。



「二郎くんっ!
一緒に帰ろ?」



彼が青に染まったのは
一人の少女が関与している。




彼が青に染まるまで。









高校二年生の春。
転入生がやってきた。


アニメや漫画に出てくるような超美少女でもなく
超能力者でもなく、一般的な女子高生。


普通だった。


食パンを咥えて遅刻もしたりしなかった。



「えー、今年の春からこの学校に転入してきました。滑津Aです。
名字は難しいので名前で呼んでくれれば。嬉しいです。お願いします。」


最後に少しニコッと微笑んで見せて綺麗なお辞儀をすると、クラスの人から拍手がもらえる。





俺には関係ないか...などと山田二郎は思いながら机に突っ伏していた。



先「えー、では滑津は、あそこの一番後ろの席に座ってくれ。」



転入生なのでAは必然的に一番後ろの席で
一番最後の出席番号になる。


つまり、
山田二郎の一つ後ろの席であった。



「えっと...山田二郎くん、よろしくね。」


二「...」


その声に
山田二郎は反応しなかった。

二色→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
41人がお気に入り
設定タグ:ヒプノシスマイク , ヒロイン , イケブクロ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:幻想曲の演奏 | 作成日時:2018年12月9日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。