ツギハギスタッカート 【ヴィル】【ツイステ】

布が四枚。 ページ5

Vil-side

ｳﾞｨﾙ「....は？」

意味がわからない。

突然にも程がある。

アタシなにかしたかしら....

でも思い当たる節がない。

ｳﾞｨﾙ｢どういうこと？｣

『私、最近ずっと思ってたの。私たちって付き合ってる意味あるのかなって。もちろん、ヴィルが忙しいのは知ってる。だから私となかなか一緒に入れないのもわかってる。ヴィルはトップモデルだもん。
でもね？私だって寂しいよ？私はそんなに強くないの。孤独に耐えられる訳じゃない。
それに私じゃヴィルと釣り合えない。ヴィルの隣に立つには....一緒に過ごすには私は醜すぎる。』

そんな訳ない.....

ｳﾞｨﾙ「アタシ....その....Aに寂しい思いをさせてたのは謝るわ。本当にごめんなさい。でもAは醜くなんかないわ。アタシが知ってる女の子の中で誰よりも可愛くて綺麗よ？だからお願い。そんなこと言わないでちょうだい。」

アタシは別れたくなんてない。

だって..........そんなの納得行かない。

アタシはAのことが好きなの。

急に別れようなんて言われても....

『ごめんね...我儘なのはわかってる。だけど.....こんなツギハギみたいな時間をずっと続けるのは辛いよ.....』

そうだわ....こうなったのはアタシのせい。

だって自分のエゴで付き合い続けたことがこの子を傷付けたんじゃない......

『............』

ｳﾞｨﾙ「............」

嫌な沈黙が続く。

そう思った矢先、Aが席を立った。

『ごめん。それじゃ私行くね？』

ｳﾞｨﾙ「あっ、ちょっと！」

Aが行ってしまった。

その後、自分がどうカレッジまで帰ったかも覚えていない。

布が五枚。→←布切れが三枚。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す