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帝光中学校は私立の名門校ということもあり、1クラスの人数が多い。
そんな中でも、彼の紫色の髪と大きな体格は一際目を引いた。
紫原くんは顕微鏡を覗き込み、配布されたプリントに真面目に書き写している。
意外と理数系が得意らしい。
俯くと男性の割に長めの髪がさらりと揺れる。何処か中性的で、色気すらもある。
うーん、やっぱり紫原くんは違うかぁ。
勘違いするってことはモテないとかカッコよくないみたいな感じだろうし。
すると、バチッと目が合う。
すぐに逸らされたが、そのままじっと見つめ続けているともう一度こちらを見てきた。
首を傾げると、紫原くんは目元を片手で覆ってもう片方の手でしっしっと追い払う仕草をした。
なんかこういうのって、友達にメモ回しするぐらい青春あるあるだよね。
友情の温かさに感動すると同時に一時間目の終わりのチャイムが鳴った。
……友達のことを変に疑っちゃったのが申し訳なくなる。
業間休みは紫原くんに謝りにいくことにした。
「紫原くん！ これ、お詫びのお菓子」
「ん〜？ ……もーいいよ。俺こそごめん」
紫原くんが自分の膝の上を軽く叩く。座っていいよの合図だ。
彼の体格だと膝の上に座るだけですっぽり入る感覚があり、それが結構好きだったりする。
遠慮なく座るとそのまま紫原くんは私の肩に腕を置き、いわゆる、あすなろ抱きの形になる。
「なんか今日いっぱい見てくんね。どーしたの？ 本当に俺が怒ったと思った？」
「ううん、かっこいいなーと思って見てたよ。髪がさらーって落ちるとことか、切長の目とか，骨格とか……」
「……へへ、そっかぁ。Aちんにかっこいいって思われるの嬉しい」
「さっきと反応全然違うじゃん！」
「そんなのあのタイミングで言われてもご機嫌取りに聞こえるし」
「うーん、、それもそっか。でも、きっとみんな思ってくれてるよ、今日改めて見惚れちゃったもん」
「別にみんななんかどうでもいいし。俺はAちんが好きでいてくれんならなんでもいい〜」
「当たり前だよ。ずっと好きだよ」
だって友達なんだから，別れとかないし。
「……俺も好きだよ」
私の首元に囁くように紫原くんはつぶやいた。
よかった、これは友情だ……！れっきとした友情だ！
疑ってしまったことを恥ずかしく思いながら、紫原くんと仲良くなれてよかったなぁと頬が緩んでしまうのだった。
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えの(プロフ) - hamoさん» こちらこそリクエストありがとうございました。感想まで頂けると思わなかったので、嬉しいです涙。更新頻度は遅くなりますが、細々と書いていこうと思うのでお付き合い頂けると幸いです☺︎ (3月6日 0時) (
レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
hamo(プロフ) - リク書いていただいてありがとうございました……！本当に全てにおいて最高でした！！青峰くんのいいところがたくさん出ててますます青峰くんのことが好きになりました！！続け方も天才です！！次も楽しみにしてます！！！がんばってください！！！ (1月9日 9時) (レス) @page42 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - ななさん» ななさんコメントありがとうございます！私もそんな黄瀬くんを書くのが好きなのでご期待に添えるように頑張ります。セリフも甘々で素敵ですね！引き続きよろしくお願いします☺︎ (1月8日 2時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初コメ失礼します！黄瀬涼太でヤキモチやいて甘えてくるシチュがみたいです、、俺が誰より〇〇のこと好きなのに的なこと言ってたらすごい嬉しいです… (1月4日 23時) (レス) @page37 id: b78e46be6f (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - hamoさん» 早速のリクエストありがとうございます！2人きりで部室はロマンチックですね。素敵な青峰くんになるように善処致します。引き続きよろしくお願いします☺︎ (12月21日 0時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えの | 作成日時：2022年10月17日 1時
