ネコ科の同居人 その2【文豪ストレイドッグス】

恐ろしき異能力 ページ6

総合148位頂きました！遅れましたが、ありがとうございます！！



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Aside



「にゃー・・・」





意味もなく鳴きながら、人間の時よりこっちの方が落ち着くなと思う。





最近は寝る時くらいしか元の姿になっていないから自分でも忘れていたが、あくまでもあれは異能力なのだ。





それにしても・・・。





「ん？どうしたのA」





敦さんってこんなに身長高かったっけ・・・？





いつだったか国木田さんと整理した書棚や、いつも座っているソファーまでもが大きく見える。





「にゃー・・・にゃ？」





敦さんの周りをぐるぐると歩きながら久し振りの猫目線で社内を見回す。





「えっと・・・大丈夫？散歩する？あ、でもAは猫か・・・」





心配そうにそっと私を抱き上げ、一人で唸る敦さん。





抱き上げてもらうのも久し振りだなぁ。やっぱり猫の方がいいかも。





・・・でも、喋れないしな。





「私は別に平気ですから！」





「へ？あれ？A？」





安心させようと思って人間の姿になる。





だが、私は馬鹿すぎた。





今人間になるということは、私は敦さんにお姫様抱っこともなんとも言えない猫の抱き方で抱き上げられているということだ。





「「あああああ！？」





私と敦さんの悲鳴が重なる。敦さんがぱっと手を離したために私はどさっと床に落ちた。だが、痛みは感じなかった。





「ああ、ごめん！！い、痛いよね！？大丈夫！？」





「い、いえ！！平気です！！私もなんであんなところで・・・！本当にごめんなさい！！」





殆ど勢いで謝る。謝る度に恥ずかしさで頭が回らなくなった。





私達が落ち着いたのは、その後30分程経った後だった。

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