迷子の予感が・・・ ページ22
敦side
「おかしいなぁ・・・」
「ん?どうしたの、敦君?」
時計と外を交互に見ながらつぶやいた僕に、太宰さんが反応した。
「A、いつもならこの時間にはとっくに帰ってナオミさんと遊んでるか寝てるのに・・・太宰さん、Aがどこに行ったかとか知りませんか?」
太宰さんはうーんと唸った後、やがて首を小さく傾げ、
「知らないなぁ。でも、いつもより遠くに行ってきますって言ってたような」
「遠くに・・・?」
いつも怖がってなかなか遠出しないAにしては珍しい。・・・そういえば、見送った時猫になってたな。いつもは人なのに。
「・・・あの、太宰さん。」
「ん?」
「A、もしかして・・・」
久し振りに猫になって遠出したのだ。猫はどこまで行くかわからないものだと言うし・・・。
「・・・迷子、なんじゃ」
「!!」
そう言った僕を、太宰さんは思いついたように目を見開いて、少し青ざめた顔で言った。
「迷子・・・!?そういえばAちゃん、ここの住所とか知らないよね?」
「えっ、でも武装探偵社って言えばなんてことないんじゃ・・・」
ないですか。と言おうとしたが、途中で気付く。
Aなら、
「すみませーん・・・、あの、武装探偵社ってところに帰りたいんですけどぉ」
「武装探偵社?君、社員か何か?」
「あっ、えっと、私は看板猫で・・・ああ、やっぱりなんでもありません。ごめんなさい」
で会話が終わってしまうと思う。
「ど、どうしましょう!?」
「落ち着いて、こんな時はね・・・」
太宰さんが俯く。僕もそれを見て少し考えてみることにした。
僕と太宰さんがはっと顔を上げる。ほぼ同時だった。そして、二人で大声で叫ぶように言った。
「乱歩さーん!!」
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のこ太(プロフ) - カナさん» カナさん、ここまで支えてくださって本当にありがとうございました!!応援が思ったよりも励みになることを実感させられましたよ本当に。カナさんの方こそ、お体に気を付けてお過ごしください(^-^)/ありがとうございました!! (2016年12月25日 20時) (レス) id: 62fcbd0269 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - お疲れ様でした! (2016年12月25日 20時) (レス) id: 4007a8bca9 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 完結おめでとうございます!少し寂しいですが、これからも体には気をつけて過ごしてくださいね、 (2016年12月25日 20時) (レス) id: 4007a8bca9 (このIDを非表示/違反報告)
のこ太(プロフ) - こどくなおうじ。さん» ありがとうございます!頑張りましたよ・・・。結構グダグダしたとは思いますが、ここまで読んでくださって本当に嬉しいです。ありがとうございます!! (2016年12月25日 20時) (レス) id: 62fcbd0269 (このIDを非表示/違反報告)
こどくなおうじ。(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2016年12月25日 20時) (レス) id: 49348a965b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のこ太 | 作成日時:2016年9月17日 21時