天使を愛す汚れたもの《リボーン》 (ページ3)

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純潔と汚れページ3

真っ白な四角い部屋

窓が盾つけられていない、机も、ベッドも、タンスも、クローゼットも、何もかもが真っ白だった

そして、ベッドに横になり静かに眠っている彼女も同様に、真っ白だった

彼女の髪も、肌も首輪も、服も、首筋も、何もかもが彼女は真っ白だった

《ガチャり》

そんな中、その真っ白に溶け込むことが出来ない真っ黒なものが入ってきた

もう1人の女だった

真っ白な女を”純潔”、真っ黒な女を”汚れ”と例えて呼ぶとする

汚れは扉をカチャリと閉め、純潔の元へとゆっくりと歩いて向かう

ゆっくりと足音が聞こえない位の速さでスタッ.....スタッと歩く

そして約30秒たっただろうか、汚れにとっては2分にも3分にも思えるイラついたこの時間

汚れのイラつきは、純潔を見ると一気に消えた

純潔の顔は安らかで、一瞬に穢れ切ったもの達を浄化するような顔だったからだ

『ねえ.....〇〇』

『やっとついたよ.....良かったね、地下がある家で、わざわざ値段が高いところにしてよかったよ』

そう言って、汚れはあるものを手に付けた

それは、白いゴム手袋だった

白いゴム手袋を身につけたあと、汚れは純潔の手を取った

そして、サラサラと手を撫でる

その手つきは優しく、汚れがどれだけ純潔を大切にしているのかがわかる

『ごめんね、〇〇』

『もう、今日は行かなければいけないから』

そう言ってもう一度、今度は頭をサラリと撫でた

そして立ち上がり、真っ白な扉の元へと向かう

扉を開け、汚れはすぐ扉を閉じた

ジャラジャラとした音が扉の奥から聞こえる

鍵を閉めている音なのだろう

汚れは狂ったほどに彼女を愛しているのだ

それ故に、今も彼女を、”かんきん”しているのだろう

純潔の彼女はまだ起きない

汚れが来た時も、汚れが出て行った今も、変わらず安らかな顔で、純潔はじっと眠っていた