【銀魂】花魁は悲しさに

三十六， ページ39

宴も終盤になり、みな酔い潰れて広間で眠ってしまった



霧瀬は1人、縁側から外を眺めていた

沖田はしばらくその背中を横になり見つめていたが立ち上がり、霧瀬の横に徳利を置いて座った



沖田「さすがにこんなもんじゃ酔わねェかィ」



沖田は酔いつぶれた銀時や隊士達を見回す





霧瀬「.....優しくしないで」





霧瀬は風で舞っている枯れ草をじっとみつめて言った


沖田は次の言葉を待つように霧瀬の顔をみた





霧瀬「幸せになっちゃいけないのに」





沖田「なんでそう思うんでィ」





霧瀬「....人殺しにそんな資格はないでしょう？」



霧瀬は沖田の目をみて言った





沖田「おめぇのせいじゃねぇだろィ、それに俺は本物の人殺しでィ」




沖田は腰の刀に手を置いて言った






霧瀬はそれを見ると少しだけ柔らかい表情に変わり


「そうね」


と静かに言った

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