これから ページ3
「ね、ねぇ、マイキー?」
マイキー ん?何?
「ここって何処なの?」
マイキー ここは俺の組織が管理してるホテルだ。そのスイート。
「す、スイート!?!?」
ホテルというものも始めてのA。しかもその中でもスイートルーム。始めての体験に興奮気味にAはマイキーに聞く。
「こ、こ、こ、ここって、スイートなの??す、すごい!!初めて!!」
マイキー ふふ、やっと笑った。良かった。ずっと浮かない顔をしてたからもしかしたら気分が良くないんじゃないかなって…
マイキーはニコッと微笑むとAの頰に触れる。
マイキー これから、ここがAの家だ。
「…え?」
Aは困惑する。久しぶりに会った幼馴染に、これからここが自分の家だと言われるとどんな人間でも困惑するだろう。しかも、住む場所がスイート。さらに、ホテルを管理していると言う。
「え、えぇと、少し整理させて??」
マイキー 何処を整理するんだ?安心しろA。お前に不自由な事は無い。ただ、外に出ない事だけを守ってくれたらいい。まぁ、そもそもAも外に出たいという考えは無いと思うけどな。
「そんな、急に言われても…」
マイキー 何?なんか問題でも?
「そりゃあるよ!!意味分かんない!」
Aが叫ぶとマイキーはAの首を掴んだ。
「…ガァッ!」
マイキー うるさい。どうしてそんな事言うんだ?良い子のAはそんな事を言わないはずなのに。そんな悪い事を言うなんて有り得ない。さてはお前Aじゃ無いな?…返せ。俺のAを…!!
ギリギリッ!マイキーの首を絞める力はさらに上がり意識が朦朧としてくる。
「…かはっ!…ご、ごめん!マイキー!!もう、言、わない!」
Aがそう言うと力が緩まる。
「ゲホッ!ゲホッ!」
マイキー ほらA、お前の家は何処だ?
「こ、ここ…」
マイキー ん。よく出来ました。
Aのもちもちの頰にマイキーの柔らかい唇が触れる。
「…マ、マイキー」
マイキーはAから離れ、電話を取り誰かに指示をし始めた。
(マイキー何処か変だな…。昔みたいにあんまり笑わないし…少し怖い。首も締めてきたし…」
マイキーは電話が終わったのかAの元に来る。
「どうしたの?」
マイキー これから病院に行くぞ。
「え…?どうして?」
マイキー Aの足を元に戻すんだ。
「………」
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作者名:曼珠沙華 | 作成日時:2021年9月11日 21時