人魚と双子 �� ページ10
別荘に着いてすぐ
俺達は海に向かった。
小学校に上がってから人生初の海なんて
おかしいだろう。
何故か…そう言われてみると理由はこうだ
《能力が海に合わない》
ソン家は代々、当主となる者に能力が出る。
炎、砂、重力系のものだ。
理由はあるらしいが、あまりにも古い系譜だからか
詳しく知るものはもういない。
朧気に伝承されてきた言葉を借りるなら
《祖先が持った能力だ》ということ。
その他にも血を受け継ぐ者なら
濃さによるが、遠く離れた相手に言葉を伝えることも出来る。
俺達は血の濃さで言えば
稀に見る最高ランクと言ってもいい。
身体能力も知能も容姿も
血縁の中ではかなりいい方。
力一杯運動すると
能力が出過ぎて他に被害が出たり、
相手の心が読めたり、
予知夢できるのはここだけの話。
まぁ、そんなこんなで
小さい頃から能力、力が強かったので
制御出来ないうちから地球全ての水源と言える《海》に近づくと拒否反応で体の力が上手く供給されなくなり、困ったことになる。
だからこそ
海に憧れていたし、
当主として育てられた事も忘れて
《ただ普通の小学生》として
楽しく過ごせた。
『好奇心なんてものは必要ない』
そんな《戒め》から逃れられた。
《心を奪われる何か》
《自分の人生の中で最も愛しい人》
そんな君に出会えた。
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kafu(プロフ) - 看護学生大変ですよね、凄いです！更新楽しみにしてます (2022年6月26日 17時) (
レス) @page22 id: e8c3f18d4d (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - maeさん» コメントありがとうございます！なかなか更新できないで申し訳ないですが、いい作品になるように頑張ります！ (2017年10月1日 13時) (レス) id: 1418814bda (このIDを非表示/違反報告)
mae - 面白いです！更新ファイティン！ (2017年10月1日 11時) (レス) id: 2ff28a585b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天音 | 作成日時：2017年6月12日 18時
