Mr.Sの助手 4【ツイステ】 (ページ12)

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「いけない、避けなさい！｣

ん、待てよ？
今リドル君〈彼奴〉って言ったな。

『つまり今狙われてんのは…………』

短距離走なら負けないもん。
短距離走なら……！

「………………ッ！！｣

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「！？これは…………｣

「…………あ、れ？生きてる？何だこれ、トランプ？｣

『エース、大丈夫だった？』

「んえ？あぁ、うん｣

全力疾走からのダイブでエースを庇ったはいいが、思っていた衝撃は来なくてびっくりドンキーだわ。

「薔薇の木が全部トランプに変わった！これは……｣

「リドル、もうやめろ！｣

「トレイの〈ドゥードゥル・スート〉！？えっ…………どういう事？｣

「魔法封じの首輪が外れたんだゾ！｣

『ほんまや～ん』

「ちょ、Aそろそろ離してくんね？｣

『あぁごめんごめん』

庇おうと必死でエースを抱き締めたままだった。
てか咄嗟に庇うとか私ってもしやイケメン……！？

「言っただろ。俺の〈ドゥードゥル・スート〉は少しの間だけならどんな要素も上書きする事が出来る。

だから……〈リドルの魔法〉を〈俺の魔法〉で上書きした｣

「うっそ…………そんなんあり！？チートじゃん！｣

え、すごぉ。
首輪がないのめちゃ楽なんだが。

「く……っ。首をはねろ！首をはねろったら！

なんでトランプしか出てこないんだよぉ！｣

『彼奴話聞いてなかったんか』

もっかい説明しよか？
トレイさんのチート魔法だよ？？？

「リドル、もうやめろ。これ以上はお前が孤立していくだけだ！皆の顔を見てみろ！｣

「ほ、本気でやる気だったのかよ｣

「流石にやりすぎだろ……｣

「ば、化け物だ…………｣

皆様ドン引きのご様子。
まぁ当たり前か。

「は……？トレイの魔法に上書きされた……？ボクの魔法よりキミの魔法の方が優れてるってこと？｣

『ンなこたねぇだろ』

「リドル、一旦落ち着いて話を聞け｣

「キミもボクが間違ってるって言うの？ずっと厳しいルールを守って頑張って来たのに！
いっぱいいっぱい我慢したのに！

ボクは……ボクは…………信じないぞ！！！｣

『………………』

彼が、すごく小さな子供に見えた。

小さな少年の、苦痛な叫びに聞こえた。

『っ、クソ』

「いけません、ローズハート君！
それ以上魔法を使えば、魔法石がブロットに染まりきってしまう！｣

更新遅くてすみません
なにぶん受験生なもんで…………(泣)