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7話 ページ7

流石に暑いので、すぐ近くのショッピングモールに避難し、ここを見て回るということになった。
ベンチで休んでる3人に代わって、ショッピングモールの地図を見る。


「ひっろいなぁ……。」


あまりにも広いので思わず、声に出してそう言ってしまう。
なんと4階まであって、1フロアがまぁデカイ。
とりあえず写真撮っておこうと、スマホのカメラを起動させた。


「んで、君たちはいつまで休むつもり?」


 地図を撮り終わり、へだってる3人の元に歩きながらそう言うと、晴が無表情のまま口を開く。


「一生」


「氷になってろ」


「ひでぇ」


 ついこんな態度を取ってしまう私は、本当に駄目なやつだ。
なんでいざ目の前にすると、思ってもないことを口走るのか。

 そんな私の考えも知らず、実久留の方が氷みたいだよなぁと言いながら、ペットボトルを取り出しゴクゴクと飲み始める晴。
ただ気付かないのか、マイペースなのかわからない。


(……何飲んでるだろ)


 そう思ったのは、ただ単純に気になるというのもあったし、晴の好みを知りたかったのもあった。


「それ何飲んでるの?」


「ん?いるはすのりんご」


 ペットボトルのキャップを閉め、中の水を揺らすその仕草に少し、キュンとしてしまう自分が憎い。


「へぇ、りんご好きなんだ」


「味としてはね。果実としては別に」


そーなんだ、と返事をし頭の中ではしっかりこのことを記憶する。
 くだらないことを喋りながら、先ほど撮った写真を見ていると、あるものを発見した。
誰でも一度は聞いたことがある、あの店を。


「あ、サーティツーアイスクリームある」


「え、サーティツー?!」


一番最初に勢いよく反応したのは夏菜。
そう言えばアイスが好物だったね、君。


「私絶対行きたい!!行きたい行きたい行きたい!」


「うるさい、うるさい!分かったって!」


 スイッチが入ると、いつも夏菜に押し負けてしまう。
まぁそれで困ることはあまりないし、そんなところにいつも助けてもらっているのも、また事実だが。

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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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フルーツちょこ(プロフ) - コノハ【心葉】さん» ありがとうございます。本日全話修正をして誤字脱字や、文章の訂正をしましたので、もう一度読んでくださると嬉しいです。 (2018年11月30日 19時) (レス) id: fddb009284 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ【心葉】 - 楽しみです! (2018年11月30日 18時) (レス) id: 17d56b6dae (このIDを非表示/違反報告)
フルーツちょこ(プロフ) - 水瀬さん» 楽しみと言っていただけてありがとうございます。私も更新頑張りますので、これからの物語もどうぞお楽しみに下さい。 (2018年10月23日 15時) (レス) id: fddb009284 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬(プロフ) - お話とても面白いです!続きもすごく楽しみになりました!更新頑張ってくださいね! (2018年10月20日 16時) (レス) id: db4b643399 (このIDを非表示/違反報告)
フルーツちょこ(プロフ) - 抹茶モナカさん» 応援のメッセージありがとうございます。最近学業が忙しいため、更新をあまり出来ていませんが、近いうちにもう一話更新したいと思います。コメントありがとうございました。 (2018年10月12日 15時) (レス) id: fddb009284 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みくるみちょこ | 作成日時:2018年6月3日 20時

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