第278話 ページ39
最後くらい、私は聞き分けのいい子でいたのかな。
“『……じゃぁ、私っ…ちゃんと生きるっから……イザナさんの分、までっ…ちゃんと、生ぎるがらっ……!
だからっ……
だからっ……遠くからでもいいからっ……!
一緒にいなくても良いからっ……!!
どんな手段でもっ……いいがらっ……!
_________見守っててくだざっ、いっ……』”
返す言葉が見つからなかった、と言った方が正しいのかな……
口ではすごく強がりな言葉を放ってしまったけど、本当は一緒にいたい。
昔みたいに笑い合いたい。
でも、これが蘭お兄ちゃんと竜お兄ちゃんが望んだこと。
そう思って、本音をかき消すように言ってしまった。
偽りの言葉を並べてしまったんだ。
竜お兄ちゃんはその言葉を聞いて、初めは驚いたような顔をしたけど、その後すぐ、とても安心したようにクシャッと笑ったの。
『っ…ヒクッ…』
それがなんだか寂しくて、手に届くぐらいの距離から一気に離れたように感じて。
あぁ、もう一緒にいられないんだって。
これで終わりなんだって…。
素直になっていれば良かった……
そう酷く後悔の跡が絶えない。
淡い期待が打ち壊されてメンタルはもうボロボロ。
フラつく足で少年院のすぐ横の公園に足を運び、木陰のあるベンチに体を預けた。
そよ風が私を優しく包み込むように当たり、まるでお兄ちゃんの優しさみたい。
明日からまた、“普通の”生活に戻るだけ。
お兄ちゃんたちがまたいない、“普通の”生活に。
『…ふっ……グスッ…』
今日も、泣いてばかりだ。
『……ヒクッ……グスッ…』
悔しい。
悲しい。
寂しい。
…全てをやり直したい。
私のバカ。
もっといい子なら……
聞き分けが良くて器用で、なんでも出来る子だったら……
頭の中はそんなことでいっぱい。
あーあ
これじゃあみんなに合わせる顔がない。
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モチモチ(プロフ) - シオンさん» お楽しみに〜って感じですね! (2022年7月16日 21時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - モチモチさん» 絶対出番ありでしょう〜〜(*゚∀゚*)そこで飛び蹴り〜〜 (2022年7月15日 17時) (レス) @page48 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - マイキー出番あり……かも???笑 (2022年7月12日 19時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - マイキーはよ〜〜助けてやって〜〜 (2022年7月11日 22時) (レス) @page45 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 沙耶さん» ハッピーエンドになります!させます!!笑 はい、ありがとうございますっ☆ (2022年7月11日 22時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モチモチ | 作成日時:2022年5月21日 21時