第201話 ページ11
『…私、曖昧な関係嫌だからはっきりさせたいの。
いつか佐野くんは私に言ったよね？
“我儘言え”って。…だったら今言うよ。
“マイキー”くん、早く私と別れて。』
うんって言って…
分かったって言って…
これ以上あなたの事を悪く言いたくないっ…
万「っ、……分かっ、た。」
その言葉を聞いて、嬉しかった。
もう佐野くんのことを悪く言わなくて済むって思って。
けど、それと同時に悲しかった。
矛盾する私の思考は止まらない。
万「…最後に1つ、いいか？」
『なに？』
万「……、やっぱなんでもねぇ。
…もう俺に関わらないでくれ。
顔も見たくねぇから…
あと、そのペンダントは捨てるなりなんなりしろよ。
…じゃあな。」
『…』
近くに止めてたバイクに跨って、佐野くんは行ってしまった。
…終わった。
足に力が入らなくなって、その場に座り込む。
最後、佐野くんは何を言おうとしたのだろう。
稀「…お疲れ様。」
何処から出てきたのか、稀咲さんは私の肩を叩いてそう言った。
『…』
その言葉になんて返したらいいのか分からない。
ただ悔しくて、下唇を強く噛む。
動くこともなければ話すこともない。
放心状態の私は何時間もその場に座り込んだ。
泣いて、ただ泣いて。
ひたすら泣いて。
そうすれば稀咲さんはいつの間にか何処かへ行っていて、公園には座り込む私と
いつの間にか来ていた小学生らしき男の子と、女の子がちらほら。
『…』
さすがに恥ずかしいなと思い、ブランコへ移動してゆっくり揺れる。
「あっちゃん！早く早く！」
「りっくん待って…！」
「2人とも早くしないと置いてくよ〜！」
可愛らしい声が公園内に響く。
それだけでまた泣いてしまった。
懐かしい思い出が蘇るから。
佐野くんとの、大切な思い出のピースが。
そっと胸元にぶら下がるペンダントを握って、私は静かに声を殺してまた泣いた。
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モチモチ(プロフ) - 🐻さん» 返信遅くなってすみません……！💦 ワカ全然出てないのにそう言っていただけるなんて嬉しいです！！ (2022年7月12日 15時) (
レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
🐻 - ワカを出してくれてありがとうございます！推しなのでめっちゃ嬉しいです！！ (2022年6月11日 18時) (レス) @page23 id: 9bf86ec6ad (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 引きこもり隊さん» 嬉しいです…！！ありがとうございますっ🥹 (2022年5月14日 12時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - いえいえ、誰にでも間違いはありますから！！作品とてもお面白くて毎日見てます笑頑張ってください！！ (2022年5月13日 22時) (レス) id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 引きこもり隊さん» これ真面目にお茶吹きました。わざわざありがとうございます…🥲 (2022年5月13日 22時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モチモチ | 作成日時：2022年4月5日 8時
