174話 ページ5
炭治郎side
春は桜が舞う季節。
そして今日は特別な日だ。
花が好きなAの誕生日。
最終決戦から約半年近く。
俺は朝から禰豆子と2人で蝶屋敷に訪れていた。
炭「おはようA。そして17歳のお誕生日おめでとう」
禰「Aちゃん、お誕生日おめでとう…って直接あなたに聞こえるように言いたかったな…」
呪霊と鬼の縛りもなくなり、鬼になっていた禰豆子も今は人間に戻っている。
「…」
眠っているから当たり前だけどもちろん、返事は返ってこない。そろそろ起きてくれないか…?
炭「あの時、AのSOSに“また”気づくことが出来なくてごめんな…」
今でも鮮明に覚えている。
あの日、宿儺を祓ったあと全力でみんなの元へ行ったがAの姿がいなかった。
植物状態になってしまったと聞いた時、俺は酷く後悔をした。
なんでまた、気づかなかったんだろうって…。Aの言葉ばかり思い出していたのはこのことを警告するためだったんだ…と。
禰「お兄ちゃん…」
涙は出さなかったものの、少しでも力を抜けば出そうだ。
炭「…Aにプレゼントがあるんだ!」
空気の悪い部屋を明るくしようと元気な声で振舞った。
持ってきたのは、禰豆子の手作りのハンカチと家の近くに咲いていた綺麗な花。名前はあんまり詳しくないから分からないけど…
コンコンコン
!!…この匂いは!
炭「宇隨さん!」
宇「お!竈門兄妹じゃねぇか!なんだなんだ?派手にAの誕生祝いか?」
炭「はい!それも兼ねてお見舞いに来ました!」
どうやら宇隨さんも同じらしく、プレゼントを持ってここに寄ってきたそうだ。
宇「まぁ、今日はこいつの誕生日な訳だし、ほかの柱のヤツらも来るだろ」
炭「やっぱり柱の皆さんもお見舞いに何度も足を運んでるんですね…」
宇「あぁ、1日の交代制でな。まぁ、今日は派手に特別な日だから胡蝶の許可も降りてるわけだし。
ここだけの話、柱が全員で寄ってきたせいで胡蝶がキレて交代制になったんだ。」
「やっぱ、あの怒った顔は恐ろしいわ…」と身震いするように話す宇髄さん。
苦労してるんだな…笑
俺が帰ったあとの話。
カナヲから聞いた話だが、宇髄さんの言う通り柱の方が全員来たけど、全員来た時間のタイミングが同じで騒がしくして、しのぶさんに怒られたとやらなんやら…
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モチモチ(プロフ) - わっぱみがきさん» 最近読み返したんですけどかなりの誤字があって笑いましたがそんな感想を聞けて凄く嬉しいです💕 最後まで読んでいただきありがとうございましたー! (11月18日 20時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
わっぱみがき - この作品映画化したら全米が泣くね!!!!(断言)自分ほんとこういう系弱いんですよ、!!神作すぎません?!設定しっかりしすぎてるし、読みやすいしエモいしでトリプルコンボですよこのやろう あったかもしれない未来でエモすぎて悶絶した、完結おめでとうございます (11月1日 13時) (レス) @page36 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 夜月星さん» えぇ…泣 嬉しすぎます.*・゚ありがとうございます*ˊᵕˋ* (8月17日 16時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
夜月星 - この作品に感情移入しすぎて泣きながら読みました。とても感動しました!これからも活動頑張ってください! (8月10日 2時) (レス) @page36 id: 8fef4097b5 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - ゆゆさん» わぁ!めっちゃ嬉しいです〜!✨️最後まで読んで頂きありがとうございました! (2023年2月11日 19時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モチモチ | 作成日時:2021年12月19日 15時