198話 ページ29
五「その時花呪蘭に心酔していたAが、目を覚ました時、花呪蘭がいない世界になって取り乱して…、その祓った相手が僕だなんて言ったら、きっとAは僕のことを嫌うだろうって。怖かったんだ…それで避け続けた。」
「っ…」
五「お見舞いも顔を全く出さなかったんだ。目を覚ました時に1番に僕の顔が見えたらって…考えるだけでダメだった。
結局、周りの人に言われて1回だけでも行けって、不安になりながら行ったよ…笑
年末の任務帰りに街中でAが熱を出して倒れているのを見かけて、心臓が止まりそうだったけど…外にいるってことは目覚めたってことでしょ?
3年以上も眠っていたAが目を覚まして安心したとともに不安も覚えた。いよいよ現実を知る時が来たんだって。
顔ももう合わせることもないなって。
だからあえて、あの約束をしのぶとした。」
あの約束…、私が呪術師を辞めることだ…。
五「凄く辛かった。好きな人と会えないことが何よりも。
ただ、Aの方がもっと辛い思いをしたんだからずっと言い聞かせて耐えた。
びっくりするよね…僕いつも自信満々だったのに、こんなに自己肯定感が下がるんだもん笑
自分でも驚いているさ」
じゃあ、私は五条先生のことを知らずにこんな呑気に来たってこと…?
「っ…ごめんなさ、…私何も知らずにっ…!」
五「ううん。それで良かったんだ。Aが来てくれたから、僕は後悔しない選択を選べる。……A。」
「っ…」
五「こんな最低なことをした僕でも好きでいていいですか?」
ずるい…、そんなのずるいじゃん…。
時折泣きそうになりながら話してくれて、胸が痛かった。
それを示すかのように大粒の涙が大量に出てくる。
私は一体いつまで泣き虫なんだろう
五「擦ったら赤くなるよ、」
やんわりと私の手を取って握る。心做しか震えているようにも感じた。
「…私、前まで独りでした。でも五条先生と出会ってから世界が変わりました…。
仲間ができた、再会できた。
強くなれた。
知らなかったことをしれた。
頼ることを教えてくれた。
力を貸してくれた。
世界が平和になりつつある。
五条先生、あの時私に声をかけてくれて本当に、ありがとうっ…!」
顔が涙でぐちゃぐちゃだけど、
こんなにも好きが溢れる。
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モチモチ(プロフ) - わっぱみがきさん» 最近読み返したんですけどかなりの誤字があって笑いましたがそんな感想を聞けて凄く嬉しいです💕 最後まで読んでいただきありがとうございましたー! (11月18日 20時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
わっぱみがき - この作品映画化したら全米が泣くね!!!!(断言)自分ほんとこういう系弱いんですよ、!!神作すぎません?!設定しっかりしすぎてるし、読みやすいしエモいしでトリプルコンボですよこのやろう あったかもしれない未来でエモすぎて悶絶した、完結おめでとうございます (11月1日 13時) (レス) @page36 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 夜月星さん» えぇ…泣 嬉しすぎます.*・゚ありがとうございます*ˊᵕˋ* (8月17日 16時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
夜月星 - この作品に感情移入しすぎて泣きながら読みました。とても感動しました!これからも活動頑張ってください! (8月10日 2時) (レス) @page36 id: 8fef4097b5 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - ゆゆさん» わぁ!めっちゃ嬉しいです〜!✨️最後まで読んで頂きありがとうございました! (2023年2月11日 19時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モチモチ | 作成日時:2021年12月19日 15時