188話 ページ19
カナエside
釘「Aが目覚めたってほんとかよ!!?」
虎「カナエさん!A大丈夫なの!?」
伏「お前ら落ち着けっ…!」
どこからの情報かは分からないけど、聞きつけた虎杖くん達が勢いをつけて駆けつけてきた。若干興奮しつつある虎杖くんと釘崎さんに対し、伏黒くんはそんな2人を落ち着かせる。
そんな在り来りな光景が微笑ましいと思う。
けどいつもなら笑って返事を返すのに、今は笑えなかった。
エ「えぇ…」
虎「…?カナエさん元気ない?」
真っ先に虎杖くんが気づいて気にかけてくれた。
エ「…実はね___」
___________
し「自分が何をしたかわかってますか?」
「っ…」
熱も引いて体調が戻りつつあるAにしのぶが叱り始めた。
し「3年以上も眠り続けて…私たちがどれだけ心配したか。
いざ目を覚ましたら、ここから出ていって渋谷に行って薄着で熱が出て、倒れて…。
五条さんに運ばれて来たと聞いた時は心底驚きましたよ。
これ以上私たちを心配させないでくださいっ…」
「ごめんなっ…さぃ…でも!…目を覚ませばいなかったっ…」
エ「…なにが??」
「っ…花呪蘭が、」
泣きながら話すAに心が苦しんだ。
エ「っ……」
見兼ねたしのぶが気を使ってくれて
し「…私が全て話します。姉さん席を開けてくれませんか?辛い思いをするだけですよ、」
エ「…わかったわ」
私はあの子の為に何も出来なかった。
部屋を出てAの泣き叫び声が聞こえた。
__________
エ「___ってことがあったの…。結局、わたしは…あの子に何をしてあげれたんだろうって…」
俯いてしまって拳をギュッと握る。
伏「Aのとこ行ってきます。」
そう言って、中に入っていった伏黒くん。
エ「っ!…でも、」
今のAは多分、まともな会話ができない。
そう言おうとしたら虎杖くんに止められた。
虎「…ぁー、俺ら、なんだかんだ伏黒のこと応援してるんです笑」
エ「…ぇ?」
応援…?
虎「伏黒、Aのこと好きなんっすよ…。たとえそれが叶わぬ恋だとしても、ずっとAを想い続けた。」
それを聞いて後ろをバッと振り返る。姿はもう見えないものの、ただ1つ、緊張感だけが残っていた。
虎「だから、大丈夫ですよ!伏黒、俺らよりもしっかりしてるからAのこともちゃんと落ち着かせてくれるはずだよ。」
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モチモチ(プロフ) - わっぱみがきさん» 最近読み返したんですけどかなりの誤字があって笑いましたがそんな感想を聞けて凄く嬉しいです💕 最後まで読んでいただきありがとうございましたー! (11月18日 20時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
わっぱみがき - この作品映画化したら全米が泣くね!!!!(断言)自分ほんとこういう系弱いんですよ、!!神作すぎません?!設定しっかりしすぎてるし、読みやすいしエモいしでトリプルコンボですよこのやろう あったかもしれない未来でエモすぎて悶絶した、完結おめでとうございます (11月1日 13時) (レス) @page36 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 夜月星さん» えぇ…泣 嬉しすぎます.*・゚ありがとうございます*ˊᵕˋ* (8月17日 16時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
夜月星 - この作品に感情移入しすぎて泣きながら読みました。とても感動しました!これからも活動頑張ってください! (8月10日 2時) (レス) @page36 id: 8fef4097b5 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - ゆゆさん» わぁ!めっちゃ嬉しいです〜!✨️最後まで読んで頂きありがとうございました! (2023年2月11日 19時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モチモチ | 作成日時:2021年12月19日 15時