180話 ページ11
七海side
呪術師というものは面倒臭い。
だけど、今目の前にいる人はもっと面倒臭い。
七「…いつまでそうしているつもりで？」
五「？何が？？」
七「…ﾊｧ、言わなくてもわかるでしょう。いつまで花宮さんに会わずにいるんですかって聞いているんです。」
「いつでも来てくださいって言わたんでしょう」と言葉を付け足し、促してみる。
五「僕はいいんだよ…。」
だったらなぜそんな顔をするんです。
マスク越しでもわかる、あからさまに顔を顰めた。
五「未だ目を覚まさないAが起きて目の前に僕を見たら恨まれそうな気がするんだよ。大好きだったであろうAの一部だった花呪蘭を、僕がこの手で祓った。
辛い目に遭わせておいて能天気にお見舞いに行くなんてさすがの僕でもしないさ。
…Aが目覚めた時、僕の役目は影で見守ること。
それがAとっては一番いいんだ。」
あれから2年近く。
花宮さんのこととなるとこれ程にも弱くなる。
七「…ﾊｧ」
正直何を言っても無駄なら諦めたい所だが、ずっとこんな調子でもこちらが困る。花宮さんの話題を振らなければいい話だが、そうもいかないことだってある。
七「後悔するのは貴方なんですよ。」
五「既に後悔してますけど。」
七「…ﾊｧ」
本日3度目のため息。
本当に面倒臭い。
七「少なからず、貴方は恨まれるかもしれませんが嫌われはしないと思いますよ。」
五「なんの根拠を元に言ってんの？」
七「では貴方は今までに花宮さんの何を見てきたのですか？花宮さんがそんなに信用出来ないんですか？」
五「そんなんじゃ…」
七「そんなだから他人にこうやって言われるんですよ。五条さんだけです、いつまでも過去に囚われて引きずっているのは。
みんな前に進んでいるのに立ち止まっているのは貴方だけだ。」
五「…」
薄々とは感ずいていたが、五条さんは花宮さんのことを生徒としてでは無く、1人の女性として好きなんだろう。
七「私が言いたいことはただ1つ。過去は変えられないが未来は変えられる。今行動を起こさないでそのまま居ても後悔だけはしないでくださいね。
それでは私はこれから任務があるので失礼します。」
言うことだけ言ってその場から立ち去ったが五条さんは何も言わなかった。
あの人もあの人で色々と苦労しているんだと他人事のように思った。
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モチモチ(プロフ) - わっぱみがきさん» 最近読み返したんですけどかなりの誤字があって笑いましたがそんな感想を聞けて凄く嬉しいです💕 最後まで読んでいただきありがとうございましたー！ (11月18日 20時) (
レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
わっぱみがき - この作品映画化したら全米が泣くね！！！！(断言)自分ほんとこういう系弱いんですよ、！！神作すぎません？！設定しっかりしすぎてるし、読みやすいしエモいしでトリプルコンボですよこのやろう あったかもしれない未来でエモすぎて悶絶した、完結おめでとうございます (11月1日 13時) (レス) @page36 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 夜月星さん» えぇ…泣 嬉しすぎます.*･ﾟありがとうございます*ˊᵕˋ* (8月17日 16時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
夜月星 - この作品に感情移入しすぎて泣きながら読みました。とても感動しました！これからも活動頑張ってください！ (8月10日 2時) (レス) @page36 id: 8fef4097b5 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - ゆゆさん» わぁ！めっちゃ嬉しいです〜！✨️最後まで読んで頂きありがとうございました！ (2023年2月11日 19時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モチモチ | 作成日時：2021年12月19日 15時
