ついんにっき。 (ページ10)

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望が意味深なセリフを言ったかと思えば、急に壁に追い込まれた俺。

顎を掬われて、望の大きな目に捉えられる。

青「な、ん、離してや、」

桃「いや。」

青「丸つけ終わってから言うたやん …、」

桃「っふ、そこ？」

桃「いつもなら他に生徒がいるこの教室で、生徒に壁ドンされてるのに、」

桃「気にするとこそこじゃないんちゃうん？」

… たしかに、

これ他の生徒に見られたらやばいやつやん … ！

青「知らんっ、のけ、って … ！」

桃「いや。」

桃「流星が構ってくれへんから拗ねたもん。」

そう言って望は俺の唇にキスをした。

青「っん … ちょ、のぞむ … ！」

桃「なにー？」

青「ほんっま … 少しは危機感持てや … 」

青「これ他の先生とかに見られて俺辞めさせられたらどうすんねん … 」

桃「えー？」

俺知らんもーんとか言ってスマホをいじり始めた望。

さっきまで構って欲しいとか言ってたのはどこ行ったんやろか …

まあ、これで望の構って攻撃が無くなるんならよしとしよう。

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「ちょ、藤井先生！」

青「ん？どした？」

「前、小瀧くんと、キ、キスしてましたよね？！」

青「？！？！」

「俺、たまたま放課後教室に忘れ物しちゃって、そん時に見たんですよ … ！！」

青「それはほんまやけど … 」

青「お願いやから誰にも言わんといてくれ … ！！」

その後、別の生徒から質問攻めになったのは言うまでもない。

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