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あれから何日が経ったんだろう。
この間まで灰谷くんと身の上話をしたりして過ごしていた。
でも、最近彼が帰ってこない。
お仕事、忙しいのかな…。
そんなことを思いながら今日も一人で眠りについた。
それからしばらくして、ミシッという音で
目が覚めた。
「悪い、起こしたか?」
『ううん、大丈夫。』
そして私たちは抱きしめ合った。
灰谷くんは急に悲しそうな顔をして私に言った。
「俺は、もうすぐ死ぬかもしれない。」
『……へ?』
「仕事で失敗をした。とある人物を探し出してそいつが持っているデジカメを奪わなければならない。デジカメには柴崎の悪事が撮られている。その仕事に失敗した。柴崎に失敗の代償はお前の命だと言われた。」
頭の中で整理ができなかった。
失敗の代償は、灰谷くんの命?
そんなの、親の言うセリフじゃない。悪事が入ってるなんて撮られた柴崎が悪いし、なんなら悪事を働いたことが悪い。
こんなことで灰谷くんを失いたくないよ。
『ねえ、一緒に逃げよ?今ならまだ間に合うよ』
「ダメだ。柴崎はどこまでも追いかけてくる。デジカメを取り返したほうが早い。」
『でも……。』
どうしたら灰谷くんの力になれるんだろう。
何か手伝えること、手伝える、手伝う…
『そうだ!私もデジカメ探すの手伝う!!』
「そんなの危険すぎる!忘れているようだがお前も今柴崎から狙われてるんだぞ!」
そうでした、忘れてましたごめんなさい。
もうどうしたらいいの…
「心配するな、アンタは俺が殺させない。」
心配だよ。
私だけじゃなくて、自分も大切にして…?
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アイ(プロフ) - うさぎさん» ありがとうございます(;;)私もうさぎさんの日向にナイフ楽しみにしてます! (2019年10月1日 8時) (レス) id: e2c25295c3 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - 灰谷のお話少ないから嬉しいです〜!!更新楽しみにしてます(^^) (2019年9月23日 9時) (レス) id: f502ef816a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アイ | 作成日時:2019年9月18日 12時