第二十八話 ページ29
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私の活躍を楽しみにしているという言葉の後通話が切れる。
リュックに戻ろうとしたロトムを引き止め、
スター団の場所を確認する。
こうみたら結構離れてるかも。
宝探しは結構長期間だし、回るのは可能だろうけど、
何から優先しようか。
「A…友達が多いのはいいけど、あんまり危ないことに深入りし過ぎないでね？」
『大丈夫だよ、ちゃんと引き際は分かってるつもり
だから。』
「ならいいんだけど…」
心配げなネモに笑みを作る。
不良といってもボスたちはあの事件以来、マジボスを
待っているだけでアカデミーにカチコんだりするタイプじゃない。
「ま、とにかく！いろいろ口出ししちゃったけど、何をするか決めるのはAだからね！行きたいところに行って、やりたいことやっちゃえ！！
それで自分だけの宝を見つけたらいいよ！」
ネモの言葉にペパーが反応する。
「自分だけの宝……ねぇ。俺の場合は、マ……秘伝スパイスに決まってる！！スパイス見つけたら、
うーんとうまいサンドイッチ、作って食わしてやるからな！」
『……ええ、ミライドンが楽しみにしてると思いますよ。』
私は食べないから。
その言葉とともに、呼ばれたと思ったのかボールからが
飛び出してきた。
ちょっとヨダレが出てるところを見るにサンドウィッチにも反応したようだ。
「アギャス！！」
「げっ！なんでお前が出てくんだよ！」
「あはは！サンドウィッチって言葉に反応したのかな？」
「お前にはぜってぇやらねぇー…」
サンドウィッチで気分が乗ったのか、ミライドンは
機嫌良く私に背中に乗るよう促した。
というより冒険が始まるからやっと乗せられるって喜んでるのかな。課外授業まではやめとこうって止めてたし。
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作者名：瑠璃 | 作成日時：2022年12月18日 21時
