第二十五話：課外授業開始 ページ26
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朝起きて身支度をしていると、校内放送が寮内に響く。
「生徒の皆さん、本日から課外授業が始まります。
説明をいたしますのでグラウンドに集合してください。」
校長先生からの呼び出し。
ついに課外授業が始まるようだ。
コンコン、と扉をノックする音がする。
返事をして鍵を開けるとネモが元気良く入ってきた。
「おはよう！！ついにきたよ課外授業！！
もう待ちきれない！！」
『おはよう。ネモは元気だね。』
「そりゃそうだよ！やっと旅に出て強いトレーナーたちと戦えるんだー！楽しみ！！」
君はもう旅に出てたんじゃなかったか。
突っ込むのも面倒なので楽しみだねと返した。
私も嫌なわけじゃない。残りのパートナーたちを探しに
行かなければならないのだ。
ソウブレイズとイルカマン、そしてカイリュー。
ソウブレイズもイルカマンは少ししたら出会えそうだけど、カイリューが難しいんだよね。
今のリセットされたレベル帯でオージャの湖に行くのは
無謀過ぎる。
「さっ早くグラウンドに行こ！！」
『うん』
楽しみで駆け足気味のネモに着いていく。
あれから十日が経った。
ペパーと昼に会ってから、私はあの場所に行くのをやめた。だって一人になりたいから人気の無い場所にわざわざ行ったのに他に人がいるんじゃ意味が無い。
時々遠くからそこを覗くとペパーが一人でご飯を食べていて、何故か少し罪悪感のようなものを覚えたが、
行けば必ずサンドウィッチを食べさせられる予感がしたのでやめた。
けど課外授業が始まれば嫌でも数回は会うことになってしまうんだがどうしようか。
連絡も無いし大丈夫か。
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作者名：瑠璃 | 作成日時：2022年12月18日 21時
