第二十話 ページ21
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「こんなとこで飯食ってんのかよ？生徒会長とでも
食ってるかと思ってたぜ。」
『食堂ではニャローテたちと一緒に食事ができないので。』
「ふーん…転校したばっかなのに手持ち多いのな。」
『そうですか？』
「まだ数日だろ？多いんじゃねぇの。」
それに強そうだ、パートナーたちを見つめるペパー。
見つめる、というより観察と言った方が正しいか。
ヌシポケモンに勝てるか考えてるのかな。
ここで食っていいかと聞かれたので頷く。
別に私の場所でもないし。
徐ろにリュックからサンドウィッチを取り出した彼は
口を開く。
「そういや、パートナーたちは食ってるけど、
お前はもう食べたのか？」
『ええ、食べましたよ。』
「！！ニャ、！ニャーテ！！」
さらりと嘘をついた私の返答に異議あり！！とニャローテが抗議するように声を出す。
「……なんか違うって言ってるみてぇだけど」
『気のせ、』
「ギャッス！！」
「モパパッ！！」
そんな一斉に否定しなくてもいいじゃん。
食べたって言った方が話が終わるんだから抗議しないでよ。
自分たちが言っても聞かないのでペパーに頼むことに
したらしい。
ペパーが怪訝そうにこちらを見る。
「お前食べてないだろ。」
『食べてますよ。』
「なんかポケモンたちも必死だしよ、もしかして
朝も食ってねぇのか？」
「パモ！」
「朝食もかよ…昨日はちゃんと食べてんだよな？」
「キャンキャウ！」
「は！？昨日も食べてないのかよ！」
『ちょっとパモ、パピモッチ…』
「おい、一昨日は流石にちゃんと食ってんだよな？」
『だから食べてますって。』
私の食べてます発言が信用ならないのか、彼はパモたちに私が食べたかどうか聞いている。
ポケモンじゃなくて本人に聞いてよ。
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作者名：瑠璃 | 作成日時：2022年12月18日 21時
