第十七話 ページ18
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ネモに連れられて教室を出る。
生徒会長だからなのか、彼女が隣にいると視線を集めるものの、話しかけられはしなかったから楽だった。
道中でネモからジム巡りの勧誘を受けた。
行く予定だったからOKしたら凄く喜んでたな。
ネモと職員室で別れてから生物室や美術室、いける教室を回り最後に家庭科室に行けば、奥の方にペパーが立っていた。
こちらに気付くと俺のこと覚えてるかと声を掛けられる。
『ペパーさん、ですよね？』
「ああ。お前の自己紹介はいらねぇ。Aだろ？
生徒会長とつるんでるってんで学校中お前の噂で持ちきりだぜ。天使だとか可愛いだとか…ってまあそれはいいんだよ。」
『？』
「そんな有名人なお前に会うために、来たくもねぇ
学校まで足を運んでやったんだ。」
いやこれゲームでも思ったけど、私今日が転入初日なんだけど。絶対家庭科かなんかの授業受けに今日来てただろ。
学校普通に来てんじゃねぇか。
わざわざ私のために来ましたみたいに言うな。
「それでその…」
『なんですか？』
「…さっきは悪かった」
『え？』
「初対面なのに感じ悪かっただろ。あの態度は
良くなかったと思ってよ…」
ごめんな、と眉を下げて謝る彼に目を瞬かせる。
思ったより素直らしい。いい子というかなんというか。
あの環境で良くそんな性格に育ったなと前世で思ってた。
『いいですよ、気にしてませんから。ペパーさんはミライドンのことを何か知っているようですし、得体の知れない人間の力を試すのは当然ですから。』
「そ、そうか？気にしてないならいいんだ。」
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作者名：瑠璃 | 作成日時：2022年12月18日 21時
