ボーダー？ネイバー？なんだそれ【3】

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あれから何日が経ったのだろう

何週間、かもしれない

時間だけ過ぎていくだけで帰り道は一向に見つからない

探し始めてからは玉狛に帰っていない

多分迅がどうにかしてくれているだろうから大丈夫なはず

ずっと野宿していたから少し家が恋しくなってきた

『帰りたい、な。太宰、中也、織田作…』




___"こっち"___




『！太宰！？』

確かに後ろから聞こえた声は太宰のものだった




___"こっちだ"___




『中也！』

森の奥へと足を進める




___"大丈夫だ、お前は帰れる"___




『織田作…！』

声が聞こえる方に早足で進むと、目の前には崖があった

そこまで高く深いものではないが、落ち方によっては死んでしまうだろう

『は、ははっ、（一人称）に死ねと？死ねば矢張り帰れると言うのかい？』




___"馬鹿なのかい君は、後ろだよ"___




後ろを振り向くと黒い穴があった

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