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太陽が沈み始め、青かった空は赤橙色に染まっていた

『有難う織田作之助』

顔を背けながら礼を云った

頑張った方だ

いくら経っても返事が返って来ず、後ろを振り返れば織田作之助は目を見開いて吃驚していた

『其処まで驚くことか』

織「初めて会った日に比べて素直になったなと」

『礼ぐらいは(一人称)でも云える』

そしてまた(一人称)は顔を背けた

顔が熱い

きっとこれは夕日の所為だろう

そうでありたい

織「それと、織田作之助だと長いだろう?織田作で構わない」

『それは仲がいい奴との間だけだろう。(一人称)はお前とは仲良くない』

織「“貴様”と呼ばなくなっただけ、気を許してくれているんだろう」

『あっ、矢っ張り貴様は嫌いだ!』

織「まぁ、此れからもよろしくな」

『(一人称)は貴様とよろしくなどしたくない!』

織「可愛げがない奴だな」

『結構だ!』

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作者名:海百合クラゲ | 作成日時:2023年2月2日 14時

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