鬼殺隊産の鬼〔弍〕【鬼滅の刃】

鬼の爪 ページ45

貴『累〜爪やすり持ってきて〜』

累「はいはい」

そう言って累が持って来てくれたのは

短剣風の日輪刀で作られた爪やすり


これは結構長い間使っていて

昔作ってくれた刀鍛冶も

もう亡くなってるから変えがない


まぁ、切れ味は昔と変わらず良いからまだ少しの間は変えるつもりはないんだけど

累「なんで爪研ぐの？」

貴『？私の戦う術だからね〜』

累「血気術あるじゃん」

貴『態々面倒いじゃん』

累「それもそうだね」

…

貴『累も使う？』

累「え、いいの？」

そんなキラキラした目でずっと見続けられたら

渡す他ないでしょww

持ち手の部分を累の方に向けて渡すと

おぉ、と言いながら刃の先をちょんちょんと触ってる

貴『仮にも日輪刀だから気をつけなよ』

累「分かってるって」

全体を見終わって

漸く爪を削った瞬間

パキッ

累「！！」

貴『おや、』

累の爪が割れた

根元からではなかったからそれ程痛くはなさそうだけど

驚いた顔がw

累「なっ、なんで」

貴『…日輪刀って言っただろ？』

累の手を取って割れた爪の指を自身の手で覆ってやり

スッと離すと爪が元に戻った

累「あ、
そっか仮にも鬼だから多少は日輪刀に弱いのか」

貴『正解…まぁ

私みたいに鬼舞辻の血が一滴も入ってないとかなら別なんだけどね』

累「ふーん」

面白くないと言う顔の累を他所目に

手からやすりを抜き取りくるくる回して遊んでると

累「それ、しのぶさんもやってた」

貴『？あぁ、元々私がやってたのをしのぶちゃんが見て覚えてしまったんだよ』

累「へぇ

…あ、ご飯作らないと」

時計を見て焦ったようにパタパタと台所に行ってしまった累


…よくよく考えれば

いつもご飯作る時とかに態々爪を短くしたりしてる累に

爪やすりは必要なくない？
　


累(少しでもAに近づきたかったのに！！

本当鬼舞辻さん余計なことしかしないよね！！！)

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