〔歌い手〕なんか、色んな人の古参&オキニになってた

抽選会 ページ8

つい先程まで

人で埋まってた場所も今では数え切れるほどの人数になった

貴『優香大丈夫？』

優香「う゛ん大丈夫」

絶対ダメだろーそれ

貴『ほらタオル使いな』

持ってたタオルを貸そうとすると

優香「だっだめ！メイクつく！」

と断固拒否の姿勢で断ってきた

貴『別に構わないよ？もう一個あるし』

と言うと優香は「それでもダメ」と言って自分の持ってたタオルで拭いてた

いつもなら絶対汚さないように使わないのになぁ

と思いながら


大事なことを思い出した

貴『あ、あそこ行かなきゃ！』

優香「えっ？え？？」

優香は何がなんだか分かってないけど


取り敢えず行かなきゃまずい


貰ったリングを優香の指と僕の指につけて

手を繋いで早歩きで歩いてやっと着いた


優香「あ、そうゆうこと」


引き換え所


そこに行くと

6人ほどの女の子達がいた

この人達も当たった人かとすぐに分かった

だって皆んな指にリングをつけてたから



スタッフ「皆さんお待たせしました、それでは今から入る順番を決めますのでこちらの別室へ」

「はい」

入る順番、これも結構大事

基本皆んな最初か最後を狙ってる


「絶対ラストがいい！！」

「ラストで認知もらうんだから！」

あーあ、怖いなぁ

そんな必死になって


優香「何アレ推しに聞こえる、って考えないのかしら」

優香、バッサリ言い過ぎw

貴『まぁ、僕らはいつも通りいこうや』

と声をかけると

優香「あたまえ、推しの前でこそ優雅たれよ、！」

さっきまで泣いてた人が言うかね、と思ったけど言わないでおいた


スタッフ「では、この箱から紙を一枚取ってください。不正はすぐに違法行為とみなします

では、まず1番の方から」

あ、これ順番はリングに書かれてる数字順か！


なら僕らは3番目

貴『ふーん、結構スリルあっていいねぇ』

優香(珍しくゲスい顔ね)

スタッフ「では次に、3番の方」

あ、僕らだ

貴『僕が行くの？』

優香「当たり前でしょ！」

あはは〜怖〜

スタッフ「ではどうぞ」

貴『は〜い』

ん〜まだ、最初か最後は残ってる感じかぁ

えっと〜これでも無いアレでも無い

あ、


コレだ

スッ

貴『これで〜』

スタッフさんに渡すと誰にも見られないように確認して

返された

スタッフ「では、少々お待ち下さい」

貴『はい、ありがとうございます』

優香の隣に戻って紙の番号を一緒に見た


ー4番目ー

貴『あ、』

優香「らっラスト？！」


なんか、ラスト当たりました

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